創文社オンデマンド叢書<br> 意味世界のマクロ経済学

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創文社オンデマンド叢書
意味世界のマクロ経済学

  • 著者名:中込正樹【著】
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  • 講談社(2022/02発売)
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内容説明

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【内容紹介・目次・著者略歴】
ナイトやケインズが主張した<真の不確実性>の問題は、確率現象としてのリスクの問題に還元され、本来の創造的な意味を失った。本書は、<真の不確実性>の意味論的な再定式化を試み、ケインズ経済学を再構成する。市場と組織の相互依存的ダイナミズムや非営利組織と国家のもつ公共性を分析して、新しいマクロ経済学を展開。

【目次より】
はじめに
序章
第I部 マクロ経済学の再構成をめざして
第1章 ケインズの世界:再考
第2章 ケインズ認識論を超えて
第3章 マクロ経済学の批判的展望
第II部 意味世界における人間像
第4章 人間の認識論的基礎
第5章 多元性と整合性
第6章 不可逆性のなかの人間
第III部 意味世界における市場と組織
第7章 組織の意味論的アプローチ
第8章 意味論的組織の多様化と革新
第9章 市場の意味論的特殊性
第IV部 市場経済のダイナミズムと意味の革新
第10章 意味体系の崩壊
第11章 意味体系の復活
第12章 意味と経済活動
第13章 文化の貧困化と人間の疎外
第V部 公共性の意味論的分析
第14章 公共性の認識論的基礎
第15章 公共財と非営利組織の意味論
第16章 新古典派的国家論を超えて
第17章 公共性の意味論的分析
付論 経済哲学としての意味論的マクロ経済学 オーストリア学派との比較
結びとして
参考文献


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中込 正樹
1950年生まれ。経済学者。青山学院大学経済学部教授。東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士(東京大学)。専門は、行動経済学。
著書に、『意味と人間知性の民俗認知経済学』『経済学の新しい認知科学的基礎』 『事業再生のマクロ経済学』 『意味世界のマクロ経済学』 『フラクタル社会の経済学』 『都市と地域の経済理論』『不均衡理論と経済政策』などがある。

目次

はじめに
目次
序章
第I部 マクロ経済学の再構成をめざして
第1章 ケインズの世界:再考
1 哲学者としてのケインズ
2 ラムゼーの批判
3 『一般理論』の認識論
第2章 ケインズ認識論を超えて
1 課題と可能性
2 不確実性:再考
3 意味論的アプローチの構成
第3章 マクロ経済学の批判的展望
1 「新しいケインズ派」の経済学
2 ポスト・ケインズ派の経済学
3 批判的展望
第II部 意味世界における人間像
第4章 人間の認識論的基礎
1 意味的人間とフラクタル社会
2 溢れ出る意味世界
3 ホロンとしての人間
第5章 多元性と整合性
1 価値観の概念的拡大
2 個人主義的方法論:再考
3 矛盾の認識と「立て直し」
第6章 不可逆性のなかの人間
1 不可逆性と散逸構造
2 不可逆性と不確実性
3 目的関数の「手段化」
第III部 意味世界における市場と組織
第7章 組織の意味論的アプローチ
1 組織の経済学:批判的展望
2 分析的枠組みの拡張
3 組織・市場とホロン的人間
第8章 意味論的組織の多様化と革新
1 意味の崩壊と「立て直し」
2 組織の多様化
3 散逸構造としての組織の盛衰
第9章 市場の意味論的特殊性
1 「自由の場」としての市場
2 自由とホロン的人間
3 散逸構造としての市場の強さ
第IV部 市場経済のダイナミズムと意味の革新
第10章 意味体系の崩壊
1 多元性と複数の情報場
2 内面的矛盾と意味体系の崩壊
3 部分的機能性と全体的機能不全
第11章 意味体系の復活
1 超意味体系としての文化
2 残存する情報場と意味体系の復活
3 情報場の建設と意味の社会的淘汰
第12章 意味と経済活動
1 「狭義」の経済分析の意義
2 意味世界における価格の硬直性
3 意味世界における非自発的失業
第13章 文化の貧困化と人間の疎外
1 市場中心主義と文化の貧困化
2 多元性の新たな意味
3 意味の革新と人間の疎外
第V部 公共性の意味論的分析
第14章 公共性の認識論的基礎
1 「市民」の概念
2 市民社会論の問題点
3 公共性と意味的人間
第15章 公共財と非営利組織の意味論
1 公共財の認識論的分析
2 非営利組織の経済学:展望
3 非営利組織の意味論
第16章 新古典派的国家論を超えて
1 新古典派的国家論の批判
2 イデオロギーと国家
3 租税国家と財政社会学
第17章 公共性の意味論的分析
1 公共性への分析視角
2 市場の「不完全性」と公共場の質的変化
3 認識論的視点からの再編成
付論 経済哲学としての意味論的マクロ経済学 オーストリア学派との比較
1 主観論と個人主義
2 知識と意味
3 利己心と公共的認識
結びとして
参考文献