ちくま新書<br> 頭がよくなる! 要約力

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ちくま新書
頭がよくなる! 要約力

  • 著者名:齋藤孝【著者】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 筑摩書房(2022/02発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480074591

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内容説明

人の話を聞いても、本を読んでも、映画を見ても、人に話をする時にも、もちろん仕事をするにも、絶対必要な力は「要約力」だ。的確に相手の言いたいことを理解し、要点を押さえる力をつければ、仕事はスムーズに進み、人の心をつかむことができる。現代に必要な要約力を身につけるにはどうすればいいか、基本技からそのためのトレーニング、さらに高い自分なりのコメントをつける「要約力」を鍛える方法を開示する。

目次

はじめに
第一章 今こそ必要な「要約力」
「要約力」こそが現代に必要な力
「要約力」の効用とは何か
第二章 「要約力」こそが生きる基本である
「要約力」があれば的確な状況把握ができる
内なる「要約力」を鍛えて状況を突破する
「共同主観」を整えることが仕事のスタート
優れたサッカーチームに見る「要約力」の爆発
成功者の重要なポイントは本質をつかむ力
究極の「要約力」は定義に行き着く
フェルトセンスを言語化できれば悩みは解決する
第三章 「要約力」がない人のための基本技
1 要約するには準備が必要。一分の「要約準備タイム」を設定しよう
2 頭の中でまとめる。冒頭に共通項を話せば賢く見える
3 最初のところを長くしすぎない
4 スタートとゴールを決め、置き石を置く
5 背骨をみつけて肉付けする
6 置き石の代わりにキーワードを置いてもいい
7 キーワードの中のパワーワードをさりげなく入れ込む
8 ゴシック体で会話してみる
9 グラフに注目すると究極の要約になる
10 イラストはそれだけで要約になる
11 困ったときの裏技を覚えておこう
第四章 「要約力」トレーニング
1 新書一冊を三〇秒で要約するトレーニング
A4の紙一枚にまとめてみよう
2 コボちゃん作文トレーニング
四コマ漫画で楽しく「要約力」が身につく
最後のオチまで到達するのが目標
余韻を残したいときは問いをひと言いれるといい
3 一五秒近況報告トレーニング
何度もくり返すたびにうまくなる
4 英語の長文を使って骨格を見つけるトレーニング
関係代名詞や修飾語を(  )で囲う
5 映画のストーリーを起承転結で話すトレーニング
起承転結の四つのブロックに分けて話す
ネタバレをさけるには配慮の「……」を使う
要約が面倒なときは「意外な真実を知ることになる」でいい
6 ドラマやアニメの一話分を要約するトレーニング
体言止めを使ってわかりやすい要約をつくろう
そのまま要約になるタイトルをつけてみる
そぎ落としても話が通じる限界まで削っていく
7 小説の要約文を書いてみよう
出版社各社の要約を比べてみる
人をひきつける問いを最初に立ててみる
要約 あらすじとは限らない
解釈を要約に変えるトレーニングは長大作品に使える
8 教科書を使って概念を要約するトレーニング
事実の差列だけが要約ではない
概念がつかめなければ要約の意味がない
9 自分自身のプロフィールを書いてみよう
よけいなひと言は書かない
言葉をセレクトするセンスも重要
10 商品の紹介を書いてみよう
クールな説明より欲望を刺激するものを
疑問をあらかじめつぶしておく
11 お店の紹介を書いてみる
主観と客観のバランスが大事
12 うまく要約できないときは「規制」をかけるトレーニング
規制が多い俳句はトレーニングにうってつけ
和歌でラブレターを書いてみよう
第五章 さらに高い「要約力」
主観と客観のバランスをとるといい要約になる
客観的な事実の精度を高める
骨格+シャトーブリアン的な肉をつける
めざすは「要約力」+「コメント力」
要約に感想をつけることで一段上の要約になる
リード文が書けるとインパクトのある要約になる
『ツァラトゥストラ』に見る章ごとの要約
印象的な強い言葉で自分なりの名言をつくってみよう
達人たちの名言に学ぶ
三つつなげて、視点をつくる
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

fusarian

16
あらゆる場面で必要になる要約。自分は上手に要約できているかと不安を感じることがたまにある。いま聞くことについての本を読み漁っているのだが、表紙の「〜聞き上手な人は「要約力」にすぐれていると私は思います。」に惹かれた。なるほど、しつこい程繰り返される「要約する力の重要性」に納得し「主観と客観のバランスをとるといい要約になる」という提案に深く頷く。トレーニング法もたくさん掲載されているので、自分のレベルに合わせて取り入れたいと思った。また、同著者の「コメント力」も読んでみたいと思った。2023/08/12

ひこぼし

12
要約力、今の私に足りないものだと思い手に取った。読みやすかった。トレーニングすれば高められると思うので意識して過ごしてみたい。コボちゃん作文トレーニングや15秒近況報告トレーニングなどできそうなものからやっていくしかない。2022/03/07

タッキー

11
要約筆記の勉強をしているのですが、本屋でたまたま『要約』という語を見つけ、衝動買い。序盤は、なんでも『要約』にこじつけている気はしないでもありませんが、中盤の要約のための技術にはなるほどと思わせられました。著者によれば、教科書、中でも世界史の教科書は、究極の要約本とのこと。たしかに!と思います。一方で、終盤の方は、同じことの繰り返しで、ちょっと飽きた感があります。でもサラッと読めてある程度の納得感もあって、全体的には良かったです。2022/11/13

ありえない犬

3
サン=テグジュペリが「完璧とは加えるべきものが無くなったときの状態をいうのではなく、削るべきものがこれ以上無くなった状態を言う」とかなんとかいってたけれども、ではどう削るか?に関して本書は優しく手ほどきしてくれる。核となる事実(背骨)と主観の肉付け。「◯◯とは✕✕と見つけたり」のプロフェッショナルごっこで結論を一言で言えるようにするといいのだとか。それにしてもこの本の感想は他の本の感想に比べて『試されてる』感じがして怖い…2024/04/07

お惣菜パン

3
★★★この本を読んで感想を書こうと思うと少し緊張しますね、この本の理解度を試されているようで。世界史の教科書については参考になった。私は、AさんがAさん自身の実績について語るとき、それを聞いた私は漠然と「違うんじゃないかなぁ」と感じるときがあったが、それを具体的に言語化して疑問をぶつけることが出来る気がする。要約のやり方は頭では理解できてるつもりだが、私には多くのトレーニングが必要ですね。2024/02/04

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