講談社文庫 不完全でいいじゃないか！

著者名：伊波真理雄【著】/石村博子【文】

講談社（2022/02発売）

• ISBN：9784062736268

内容説明

若き精神科医の挑戦。心の奥の叫びを素直に受け入れよう……気鋭の精神科医と患者さんたちとの交流から見えてくる本当の治療ーー白衣を着ないで診察するぼくのスタイルは、できないことがたくさんありますという無言の表明です……。患者に対して、医者に過度の期待をするな、と警告する若き精神科医・伊波真理雄。自らの過去をさらけ出し、患者と本音で対峙して見えてきたものは、いったい何だったのか。感動のルポ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[カイザー]

面白かった。

2017/08/15

[時子]

患者さんと精神科医（伊波真理雄）にインタビューをし、その両者の話をあわせてストーリーを描いたルポルタージュ。エッセイのような臨場感があり、文章は読みやすいけれど説得力がある。被虐待症候群、アダルトチルドレン、シンナー中毒、PTSD、社会不適応/ひきこもり、薬物依存症。

2011/10/04

[サディ]

型破りな精神科医。髪は派手な色に染められ、耳にピアス、アロハシャツ。もちろん白衣は着ていない。極力援助をしない。見守る治療をする。いわば型破りな医者である。そんな医者の患者からの学び、それは自分の生き様を振り返り、わだかまりを開放する自分への治療でもある。

2022/12/14