創元推理文庫<br> うしろから歩いてくる微笑

個数:1
紙書籍版価格
¥902
  • 電子書籍
  • Reader

創元推理文庫
うしろから歩いてくる微笑

  • 著者名:樋口有介【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 東京創元社(2022/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784488459185

ファイル: /

内容説明

鎌倉在住の女性薬膳研究家・藤野真彩と知り合った柚木草平。10年前、高校二年生の時に失踪した同級生の目撃情報がこのところ増えているので調べてほしいと彼女はいう。早速、柚木は鎌倉に〈探す会〉事務局を訪ねるが、これといった話は聞けなかった。しかしその晩、事務局で詳細を尋ねた女性が何者かに殺害された――。急遽、殺人事件に調査を切り替えた柚木が見つけた真実とは? 娘の加奈子や、月刊EYESの小高直海らおなじみのキャラクターに加え、神奈川県警の女性刑事など今回も美女づくし。円熟の筆致で贈る〈柚木草平シリーズ〉最終巻。/解説=杉江松恋

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カブ

36
これで最後の柚木草平シリーズ。樋口有介氏のデビューからのべ30年だそうです。もう、新しい作品には会えないと思うと寂しいです。失踪した女子高生の調査中に起こった殺人事件や自殺と思われる関係者の死。ちょっとした糸口からスルスルと解けてたどり着いた最後は、その後が気になる結末でした。2022/05/23

マロン

23
シリーズ未完による最終作品。完結編の構想もすでにあった、なんて書かれると悔しさ倍増。2023/05/20

もえたく

18
せつない探偵柚木草平シリーズ第12弾。今回も永遠の38歳の探偵の周りに集まるのは、依頼人から刑事まで美人ばかりで、モテまくりながら鎌倉を舞台にほろ苦い事件を解決に。著者が2021年10月末に急逝したため最終巻になってしまいました。『ぼくとぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞でデビューされて以来、その独特の軽やかなハードボイルドさが好きでした。探偵が生まれ故郷の札幌に行く完結編も構想にあったと聞くと本当に残念。第1作から読み返します。2022/04/03

本の蟲

12
単行本で既読済だが、揃えているのは文庫なので購入再読。関わる女性は美女ばかりの、軟派なハードボイルド、柚木草平シリーズ(実質)最終巻。各巻、事件の全貌はやるせない事情や、胸糞案件だったりするが、どこまでも軽くとぼけた一人称の語りでするすると読めてしまう。今回はじめて、レギュラーメンバー以外の前巻キャラが継続して登場する、続きものとなっている。柚木を取り巻く美女たちにも普段と違う動きがあり、次巻でシリーズ最終巻の構想だったらしいが作者急逝。さして歳を重ねているわけではないが、最近このパターン多くて落ち込む2022/03/21

8
購入してから一年以上たちましたが、シリーズ最初から読みたくてしばらく寝かしておりました、そしてようやく読み終えました、柚木草平のキャラにハマりとても面白かった、そしてもしかしたら次は知子と加奈子のことをちゃんと書きたかったのかもな?とも思いました。とても淋しい気持ちではありますがまたしばらくしたら最初から読み返そうと思います。2023/12/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19357785
  • ご注意事項