創元推理文庫<br> 英国屋敷の二通の遺書

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創元推理文庫
英国屋敷の二通の遺書

  • ISBN:9784488220044

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内容説明

植民地時代に英国人が建築し、代々の主が非業の死を遂げたと伝えられるグレイブルック荘。元警察官のアスレヤは、現主人であるバスカーの招待でこの屋敷を訪れた。財産家の彼は何者かに命を狙われており、数々の事件を解決へ導いたアスレヤの助力を求めたのだ。バスカーは、二通の遺書を用意していた。どちらが効力を持つのかは、彼の死に方によって決まる。一族の者と隣人たちが集まり、遺書が彼らの心をざわつかせるなか、ついに惨劇が! アスレヤは殺人事件と屋敷をめぐる謎に挑む。インド発、英国犯人当てミステリの香気漂う精緻な長編推理。/解説=三橋曉

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

146
霧に閉ざされた古い屋敷で起こった殺人事件を、元警官の探偵が関係者への尋問を通じて解明していく。クリスティー流の正統派ミステリの形式を踏み、推理より証拠探しに傾いているが謎解き物としては水準点をクリアする面白さ。しかし英国の片田舎が舞台だといわれても納得してしまうほど、インドらしさが感じられなかった。埃まみれの猛暑と牛の鳴き声、ヒンズーとイスラムの対立、強烈な香辛料と煙草の香りなど私の知るインドの風景はどこにも見当たらない。うまそうなインド料理を食べてみると、スパイスが全く使われていなかったと知った気分だ。2022/06/06

オーウェン

63
古き時代のミステリのような出来であり、遺産相続をめぐる一族の争い。 更にはクローズドサークルが出来上がり、殺人が起きる。 事件の謎を解くということは、一族の秘密も公の場に晒すことに。 そこで一家の人間は秘密を持っており、それを探偵には話そうとしないから事件は混乱する。 アガサ・クリスティが書きそうな推理ものであるが、舞台がインドという違い。 最近多いインド産ミステリだが、インドという感じはまるでしない。 ただ動機を含めて論理的に出来ているし、筋道通りによって犯人はあの人となる。2022/06/02

雪紫

57
「この探偵、聖人か。」インドの知識薄いからインド行った感はしないけど(西洋の邦画浮かびやすかった)、優しい探偵とあまり不快にならない登場人物達でストレスフリーで読み薦められる1冊(クリスティー好きだったら気に入る)。タイトルあまり関係なくね?はさておき、アレスヤ凄くない?実力もあるけどこれが人徳か・・・。2025/03/22

星落秋風五丈原

41
ずっとインドの20世紀初頭のミステリを読んでたので現代インドのミステリは新鮮だった。2022/04/22

ち~

37
死因によって選ぶ二通の遺書を用意した富豪。インドの山奥に建つ霧深い彼の屋敷は、代々の当主が非業の死をとげていた。早々に土砂崩れによりクローズドサークルとなったり、舞台設定にとにかく惹きつけられる。その富豪の遺産をめぐる殺人か…?と思ったが、事件は思いもよらない展開へ。フーダニットとホワイダニットを鋭い観察力で解いていく元警官、アスレアが紳士的でとても魅力がある。こういうミステリーが読みたかった!『インド発、英国ミステリの香気漂う長編推理』との事だが、もうすこしインド色があっても良かったかな。 2022/06/18

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