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内容説明
海外の文物がもたらされる最初の場所であった筑紫は、日本列島の先進地域と呼ばれた。稲作農耕の到来を機に朝鮮・中国と交流が始まり、西日本一帯に及ぶ交流圏が作られた。その後、近畿が中心地となり、九州は対外交流の窓口となって行く。筑紫諸国を管轄し、外交使節の接待を担った大宰府と鴻臚館。宗像大社の祭祀の中心として信仰されてきた沖ノ島。独自の文化を持つ「南島」など、豊かな九州地域の古代の全貌を明らかにする。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字の旅遊人
37
羅列的にあっさりと書いてある印象だが、俯瞰するにはこのくらいがちょうどいい。「筑紫と南島」というテーマはすなわち、九州沖縄。稲作、青銅器、鏡などに焦点を当てて、発掘成果と文献を検討する。やはり紋切り型に作られたイメージとは随分違うな。大宰府、宗像大社と沖ノ島についての話も面白い。古代の大宰府を舞台にした小説、あれば読みたい(書いてみたい……)。そして南島。なるほど、貝器か! そう言えば沖縄では歴史博物館的なところに入ったことがないかもしれない。ついレジャー優先になるよねえ。そしてこのシリーズ、期待大だ。2023/02/08
はちめ
9
近年の研究成果を並べているのは分かるが、もう少し分かりやすく整理して記述してほしいという感じ。本書は九州と南西諸島を対象にしているが、九州と南西諸島は歴史区分が異なるわけであり、異なる中における交流に着目しているのかもしれないが、記述が不十分。第1章は日本書紀の現代語訳に過ぎないのではないか。☆☆★2022/05/24
Junko Yamamoto
2
日本黎明の地の歴史がわかりやすい2022/08/20
ナオ
0
前回の『古代の日本』シリーズよりも短くて概説的。2022/09/28