内容説明
複雑系科学に通じる現代的視点をもって,数多くの名随筆をうみだした物理学者・寺田寅彦.「茶碗の湯」「電車の混雑について」「金米糖」など身近な現象を題材につづられた五編が,英文となってうまれかわる.熟語,構文から科学的読み解きまで,多岐にわたる解説によって,科学の心と自然な英語表現が身につく一冊.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
目次
寅彦の科学随筆にみる現代性┴寅彦の随筆を英語で読む意味┴1 Hot Water in a Teacup┴茶碗の湯┴よみとき(1) 科学する心の素晴らしさ┴2 On the Crowdedness of Streetcars┴電車の混雑について┴よみとき(2) スローライフのススメ┴3 Konpeit ┴金米糖┴よみとき(3) 元祖「対称性の破れ」┴4 Paper Sparklers┴線香花火┴よみとき(4) 夏の風物詩の原点┴5 Problems of Physics in Daily Life┴日常身辺の物理的諸問題┴よみとき(5) お茶の間科学のススメ