ブルーバックス<br> 思考実験 科学が生まれるとき

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ブルーバックス
思考実験 科学が生まれるとき

  • 著者名:榛葉豊【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2022/02発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065270684

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内容説明

科学の歴史は思考実験そのものだ。偉大な先人たちはどのように問題設定し、どのように解決したのかを知り、科学的思考力を養おう!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

110
「思考実験」というと、トロッコ問題や各種パラドックスを面白おかしく紹介するという文系的な解説が多いが、流石にブルーバックスは、科学的推論法としての思考実験の意義を明確にしている。その典型が「仮説演繹法を実験なしで行うのが思考実験」という定義。「ニュートンのバケツ」が「マッハのバケツ」による反証を生んで一般相対性理論に繋がり、EPRパラドックスによるアインシュタインの挑戦が、逆に、局所実在論に対する量子論の優越を導く。思考実験を通じて成し遂げられた物理学の発展のダイナミズムを味わえる、いい本だと思う。2022/04/02

ドラマチックガス

14
様々な思考実験の紹介と解説。ブルーバックスだけあって、解説のかなりの部分はわかったふりで逃げるしかなかった。ただそれでもかなりわかりやすかったと思う。アインシュタインとボーアの「光子箱」の思考実験。別の本で読んだときは屁理屈の応酬に見えたけど、やっぱり噛み合っていなかったらしい。でもアインシュタインが引いたということは、アインシュタインもよくわかっていなかったのかな?2022/03/26

テツ

11
誰もが知っているであろうトロッコ問題のような倫理学的な方面から考えさせる思考実験よりもシュレーディンガーの猫のような量子力学的なお話が多く語られている。著者が理系の科学者だということで納得。物事から無駄な部分を極限まで削ぎ落とし現実的にはありえない本質の部分を絞り尽くして思考を積み重ねていく過程って、文系理系に関係なく研究者の方には大切な力を養ってくれるんだろうな。ぼくら一般人はそれをエンタメとして楽しみ消費するだけなので何となく申し訳なく感じる。2023/12/07

リットン

11
量子力学の思考実験なんかはぜんぜんよくわからないけど、ミクロな世界を突き詰めていくとそれと現実がうまくマッチしないみたいな話は面白いなぁと思った。思考実験と言っても、そういう物理学的なこともあれば、トロッコ問題のような倫理学的な問題もあっていろいろあるんだなぁと感じた。2023/05/08

はぐ

7
さまざまな思考実験の特徴と実例が記されていて、目的に応じた考え方を知ることができる。頭の良い人たちはこういうふうに考えているのか、と、頭の中を見せてもらったような感じだ。2022/07/29

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