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内容説明
万有引力定数=G、光速=c、プランク定数=h……など、根源的な自然法則に現れる「物理定数」。
科学はいかにして「その値」にたどり着いたか?
万有引力の法則から相対性理論、量子力学まで、宇宙の成り立ちを説明する物理法則には、必ず「固有の値」=物理定数が登場する。
物理定数とは何か? なぜ、一定の値をとるのか?
その値はどう決まるのか? そして、本当に「一定不変」か?
宇宙の誕生と進化を司る「究極の値」のすべて──。
〈もくじ〉
第1部 物理定数とは何か──原子に刻まれたものさし
第2部 「時空」を支配する定数──時間、光速、万有引力
第3部 「ミクロの世界」を支配する定数──電気素量、プランク定数、ボルツマン定数
第4部 宇宙の進化と物理定数──果たして「一定不変」か?
目次
第1部 物理定数とは何か──原子に刻まれたものさし
第2部 「時空」を支配する定数──時間、光速、万有引力
第3部 「ミクロの世界」を支配する定数──電気素量、プランク定数、ボルツマン定数
第4部 宇宙の進化と物理定数──果たして「一定不変」か?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
266
この本は散らばった知識がじゃんじゃん回収、収束して行って気持ち良い事この上無しでした。但し、ボルツマン定数の件だけは馴染みが薄くて少し難しいかった。以前に読んだ同シリーズ高木裕一著『宇宙人と出会う前に読む本』を読んで足りないと思った部分が補完されて嬉しい。“単位とは、いわば意思疎通の言語です”それは宇宙人ともなの。地球人に特化した単位(メートル法)でなくて、宇宙人にも共通の単位系欲しいと思っていますが、「普遍単位」をマックスウェルが既に着想していた事も嬉しい。「自然単位系」を扱う未来はあるのかなぁ。2025/10/27
逆丸カツハ
35
自分で考えた哲学は単位と尺度を扱っているので、それに非常に関連のある話で、とても面白かった。定数、単位や尺度はそれと関連する他の複数の項同士を結びつけ、関係を紡ぐものだということがより深く理解できた。2024/08/18
まえぞう
21
(Kindle版で登録してしまったので、改めてこちらで登録します)同じ著者で最近改定された新しい単位の話を読みましたが、この本はそのベースになっている物理法則や定数の話です。産総研で単位の仕事の実務にあたられてきた経歴を踏まえて、どのように考えられてきたのかが良くわかる説明になっています。特に、定義を現示する際の困難が苦労の基だと実感しました。2022/03/04
tom
19
量子力学の入門書を読んでいる。どの本にも出てくるのが「光」。光の粒子には不思議な性質が多々。まずは秒速30万キロで走る。どうやって計測したのか?というのが最初の疑問。最初の本格的なレポートは1676年のもの。木星の衛星イオの観測から算出した。このときの方法、おお、なるほどと思う。光速以外にも万有引力定数、プランク定数、ボルツマン定数などの測定について説明がある。とてつもなく正確に測られている。もっともあいまいなのが「重力」、あまりにも弱い力すぎて測定が難しい。量子力学のサイドストーリーとしてのお勉強。2024/05/26
美東
11
真空中の光速c=299792458ms^(ー1)(定義値)、プランク定数h=6.62607015×10^(ー34)Js(定義値)、電気素量e=1.602176634×10^(ー19)C(定義値)、ボルツマン定数k=1.380649×10^(ー23)JK^(ー1)(定義値)、アボガドロ数NA=6.02214076×10^(23)mol^(ー1)(定義値)2022/09/23




