内容説明
福岡から大牟田に向かう9000系西鉄特急の車内で、91歳の町工場元社長が殺された。老人は、60年前、その三連覇に熱狂した西鉄ライオンズゆかりの聖地を巡り、大牟田で九州新幹線に乗り換え、鹿児島に向かう旅の途中だった。事件解決の鍵は、老人が「人生最後の旅」で目指した、「最も悲しみと怒りが強い場所」にあるのか? 終わりなき戦後の闇に十津川警部が挑む、好評の「地方鉄道」シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なつき
6
西日本鉄道って言われてもさっぱりわからなかった。西鉄って略してくれないと。鉄道ほとんど関係なく、西鉄時代のライオンズと特攻に纏わるミステリー。雰囲気的に若かりし水谷さんが演じていた2時間サスペンス「立花陽介」シリーズの題材にありそう。2022/12/18
晴
6
大牟田行き特急電車内で、91歳の町工場元社長が殺害されるという事件が発生、被害者が抱えていた「消された過去」と当時の関係者と、現代の殺人事件がどう繋がるのか読んでいくにつれ1本の線になっていくような過程のミステリーでした。最後はもやっとした終わり方だなと感じました。2022/03/17
ドットジェピー
4
面白かったです2022/04/04
アトム
3
西村京太郎にとって、戦争・特攻は忘れられない体験であった。私の世代にはそれは理解できるが、今の若者たちはどう読むであろうか。2022/06/24
はかせ
2
まあどんなに最終や始発でも西鉄の特急で無人になるときはみたことがない。久留米駅から大牟田までは乗らなかった?2022/08/11