内容説明
金子みすゞの作品のなかで、一番最初に読んでいただきたい60編をまとめた作品集。1984年に出版され、この本からみすゞの作品が教科書にも出てくるようになりました。「わたしと小鳥とすずと」「大漁」「こだまでしょうか」など60編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
66
金子みすゞの代表的な詩を、60編ほど集めたもの。時には母のように慈愛に満ち、時には少女のように無垢に。誰も気に留めないような小さな世界に目を向け、その想いに寄り添う、みすゞの繊細な優しさ。好きなのは「わたしと小鳥とすずと」「星とたんぽぽ」「つもった雪」。そして、「こだまでしょうか」の最後の一文「いいえ、だれでも」が、震えるほど好き。2024/01/10
Ayakankoku
13
大好きな詩人、金子みすゞ。大漁・つもった雪がお気に入り。私たちが見逃してしまいがちな部分に優しく寄り添い心を傾ける、そんな金子みすゞさんの詩は時を経ても色褪せないだろう。2022/03/23
twinsun
11
みなちがって、みんないい。この有名なフレーズ。大切なのはこのことで皆わかっているのにわかってないことがもどかしいこの世界。子供のころに思っていたけれど言葉にできなかったこと、思ってもいなかったけれど彼女の言葉で理解できたこと、すっかり忘れていたけれど彼女の言葉で思い出したこと、汚れてしまった今だからこそ余計尊くおもえるもの、そうしたものが彼女の言葉にはたくさん詰まっている。年老いた彼女の言葉も聞いてみたかった。2023/09/25
げんなり
3
名前は知っているし、その詩も目にしたことはあったのだけど、こうしてまとめて読んだことはなかったなと、生い立ちなんて全く知らなかったし、西條八十に称賛されてたということも知らなかった。もう少し本格的に読んでみたいと思った。 作品を読んでて思ったのは、優しさや穏やかさの裏に何となく、どうにもできない薄い諦念みたいな影を感じたこと。これが先入観なのかどうか、確かめたい。2024/12/06
ちさと
2
心が洗われる。とても良い。リズムがよい。2021/11/25
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