パートナーシップ国際平和活動 - 変動する国際社会と紛争解決

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パートナーシップ国際平和活動 - 変動する国際社会と紛争解決

  • 著者名:篠田英朗
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  • 勁草書房(2022/02発売)
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  • ISBN:9784326303045

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内容説明

国連PKOに代表される国際平和活動は、冷戦終結後、国連だけでなくEUといった地域組織も積極的に関わるパートナーシップ国際平和活動を展開するようになった。本書では、この新たな国際平和活動の実態と性質を明らかにして、自由民主主義の普遍化と安全保障の重層化という国際社会の変動をも浮き彫りにしていく。

目次

はじめに
略語表

序論 なぜ今,パートナーシップ国際平和活動なのか?

第I部 パートナーシップ国際平和活動の展開

第1章 パートナーシップ国際平和活動の萌芽
 1 ECOWASによる平和活動の始まり
 2 NATOによる平和活動の始まり
 3 1999年の国連PKOの再建
 4 結  論

第2章 パートナーシップ国際平和活動の発展
 1 新しい国際平和活動の時代
 2 ハイブリッド型のパートナーシップ国際平和活動
 3 時系列型パートナーシップ国際平和活動
 4 機能分化型のパートナーシップ国際平和活動
 5 結  論

第II部 パートナーシップ国際平和活動の性質

第3章 パートナーシップ国際平和活動の制度的・規範的枠組み
 1 国際平和活動の諸原則
 2 パートナーシップ国際平和活動の法的枠組み
 3 重層的な国際安全保障システム
 4 結  論

第4章 パートナーシップ国際平和活動が前提とする国際社会の秩序
 1 国際社会の歴史的展開
 2 入れ子構造の国際社会
 3 武力紛争と国際平和活動の地域的格差
 4 結  論

第III部 パートナーシップ国際平和活動のジレンマ

第5章 自由主義的平和構築のジレンマ
 1 パートナーシップ国際平和活動の条件としての自由民主主義
 2 自由主義的平和活動が抱える課題
 3 現地社会のオーナーシップが突きつける課題
 4 結  論

第6章 国際安全保障とパートナーシップ国際平和活動のジレンマ
 1 「対テロ戦争」の影響
 2 地政学的対立の影響
 3 地域的偏差のジレンマ
 4 結  論

結論 変動する国際社会の中のパートナーシップ国際平和活動

あとがき
索  引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とある本棚

4
PKOにおいて、国連と地域機構が共同で任務を遂行する事象を「パートナーシップ国際平和協力」と呼び、その歴史的な発展とその背後にある国際社会の構造を概観する。PKOが次第に自由主義の色彩を帯び、「中立性」から「公平性」を志向するようになった結果として、紛争当事者として巻き込まれたり、被介入国と摩擦が生じている点を指摘する。他方で、主権国民国家体制を前提とする国際社会においては、いわばその逸脱例とも呼べる脆弱国家や失敗国家を立て直していくことは重要であり、そのために国際平和協力は引き続き不可欠である。2022/03/26

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