内容説明
両親を亡くし、妹を養うためにとある神社でアルバイトをする鈴原朱巳。猫達の相手や得意な家事をする傍ら、今日も彼は厄介な仕事を頼まれてしまう。それは、失せもの探しができる「みかがみ様」と呼ばれる宮司の息子・清文の元を訪れる依頼主によるもので……。和菓子屋の主人に、不信心な青年や、娘の行方を探す父親。清文の指示で、失せものを探す朱巳が目にしたものとは? 猫が集まる神社で失せもの探しが引き寄せる、奇妙な縁の物語、第三弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にゃうぴょん
9
面白かったです。失せ物探しのご利益ときちんと敬って御礼をしないと結構怖い天罰が下るみかがみ様でした。神社に集まる猫ちゃん達は個性があり可愛いです。2020/05/28
ぽーのじん
6
みかがみ様、当たり前だけどご利益ある分失礼があった時の反動が怖い。神様は畏れないといけないんですね。猫に囲まれたいー。2020/04/03
あずとも
3
今回は娘の行方を探す父親、和菓子屋の栗泥棒。不信心な青年の話。みかがみ様の個性が結構出てたかも。礼儀をかくと降り掛かる天罰が地味に恐い。2020/03/15
kinta
2
みかがみ様天罰覿面の巻。その視点で行くと人間の小ささが際立って見える。目に見える天罰だから余計にわかりやすい。とはいえ全ての人に日常があるわけで。清文と朱巳の日常の尊さよ。とうとう飼育員さんとまで呼ばれる猫使いになった朱巳はマカロンまで作れちゃうなんて。それに呼応した和菓子屋の主人も思わず微笑み。こういう商店があるといいなあ。2022/02/03