内容説明
10年共に暮らしたペットボトルの意外な正体、トリセツ554冊から浮かび上がる衝撃の真実……記事累計800万PVの人気ライターが「部屋だけ」で繰り広げる日常エンターテインメント。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
のっち
22
☆☆☆ 先日読んだ同じ著者の『駅から徒歩138億年』が面白かったので、過去作品も辿ってみた。本書は、著者の部屋にまつわる実験的エッセイ&空想譚という構成になる。『駅から徒歩…』でも感じたことだが、著者の飽くなき探求心が素晴らしく、本書の内容で具体的にいうと、入浴剤バブの音を調べたり、機関車トーマスの事故回数を調べたりなど、とても自分では真似できないことにチャレンジする姿勢には、頭が下がる思いだ。ただこの著者の場合、部屋の中という密室空間では活動の場が狭すぎる!是非とも旅にまつわるエッセイも物してほしい。2025/12/17
ずぅ
18
面白い!!取説554冊から統計取って「ドコモ太郎」が一体どんな人間なのかを考察したり、きかんしゃトーマス490話を全て視聴して(イギリスから輸入してまで!!笑)事故の原因から安全報告書を作ってみたり、「このエピソードが1番好き!w」と思っても次の話ではそれを超えてきてずっと面白いし、終始大真面目に丁寧に書いてるけどそれがまた狂っててバランス感に笑う。インスタで著者のアカウント見つけたら、普通に爽やかなイケメンでもう本当に面白い。すべてが面白い。ほんとにオススメ。全著書読む。2023/06/18
たいちーらぶ
14
一日のほとんどを家で過ごす著者が、独特の着眼点と、何かに取り憑かれたかのように調べぬく姿は、狂気を感じるが目が離せない。しかし綴られる文章は軽快で面白く、くぎ付けになる麻薬的エッセイだった。とにかく着眼点がスゴイ!部屋に転がる飲みかけの午後の紅茶を愛でる日々の記録、携帯電話の取説の例文に存在する或る男の物語、サブスクで届く花束の花言葉で成る花瓶の中のロマンス、きかんしゃトーマス490話から作り上げる安全報告書など。エッセイの間にはさまれるショートストーリーはなぜだか愛おしく感じてしまう。2023/08/20
アノニマス
13
午後の紅茶ってそれだけ放置しても意外と大丈夫なんだなというのが表題作への感想。常人ならベッドの下からペットボトルを見つけた時点で捨てているであろう。引っ越しをする度に持っていくとは…。ガラケー時代のドコモの説明書の例文に出てくるドコモ太郎の人生に想いを馳せる回がめちゃくちゃ面白かった。地球の歩き方の詩的な表現には惹かれるが実際に読んだら本気で海外へ行きたくなってしまうかもしれないという不安がある。2025/05/16
キイ
12
部屋をめぐる空想譚、おかしくておもしろかったです。ドコモ太郎とトーマスは特に笑っちゃいました、楽しい読書でした。よくある入浴剤では、私もバブが好きです。2022/08/24
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