内容説明
なんでこうなの? ニッポンの英語。“英語忍者”の名物記者が禁断の問い投げかける。
「だよね~」ポイントがたくさん。探偵に扮した英語忍者がしっかり「犯人」も見つけます。
もちろん、あのお騒がせ英語民間試験もたっぷり話題に……。著者ならではの「つっこみ」芸をご堪能ください!
――阿部公彦(英文学者)
巷にあふれるカタカナ英語、いまや自宅でも習える英会話講座、新刊が絶えない英語学習本、議論され続ける英語教育……
開国以後、もっとも身近な外国語となり、課題であり続けてきたにもかかわらず、いつまでたっても「出来る」ようにならない、英語に翻弄され続ける不思議さよ――。
自らも辛酸をなめてきた一記者が、学生や教師、国会議員や通訳・翻訳者、自動翻訳の研究者まで、様々な人々業界を30年近くにわたって取材。
そこから見えてきたこととは?「英語が出来ます」といえる日は来るのだろうか……?
渾身のルポ+オピニオン!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yasunon
52
相性:★★★☆☆ 抜粋:あなたの目の前にいる人は、あなたの英語を聞きたいのではない。あなたのこと、あなたの考え、あなたの思いを聞きたいのだから。 所感:中学高校で6年間は英語を勉強しているのに、英語が出来ない日本人が多いのはなぜだろう?著者の英語についての取材をまとめた本。本書で紹介されている、松本亨氏のアドバイスにハッとした。「1日すくなくとも、まとめて3時間は英語を読んで下さい。」中高6年間での英語の授業時間はせいぜい700~800h。そう。日本の学校教育がどうのこうのと嘆くには、あまりに短すぎる。2022/04/27
momogaga
37
題名に釣られて手に取りました。日本人が英語を学ぶ上での問題点を分かりやすくまとめてあります。日本人の大部分が英語に苦手意識を持っている理由は、○○。この○○については、納得しました。2023/08/31
kubottar
22
日本人ほど英語に勉強熱心でありながら英語が出来ない民族は珍しい。しかしそれは日本語だけで全てを賄えるようインフラ整備してくれた先人たちのおかげである。そんな日本で英語を勉強するとはどういうことなのか?今一度考えさせられる本です。2022/03/30
Nobu A
9
知人のお勧め本。感想は微妙。まず、筆者はロンドン・スクール・オブ・ビジネス客員研究員を半年経験。在籍時、苦労したと叙述があるが、英語はかなり出来るはず。本著は朝日新聞等で掲載されたエッセイを加筆修正し書籍化。コミュニケーション重視の現代、難解な読解及び英文法書が売れていることや短縮形「スマホ」のこと等、面白かったが、4技能バランス良くは母語と違い限られた時間で効率的・効果的に英語力を向上させようと思ったら、弱点をなくすのは当然のこと。また、「なの・だよ弁」は日本語でも役割語として存在。英語はネタになる。2022/03/20
たふ
5
食うのに困らなかったら働かないというのと同じだろう。どうしても英語で喋らなあかん!という理由がないと、と思いながら読んだ。なんか何カ国語も使える教授が出てきますが、語学ってセンスもあるんじゃないかなー。数学無理!とかと同じで。2022/08/22