朝日新聞出版<br> いのちの砦「釜石方式」に訊け 釜石医師会 医療継続に捧げた医師たちの93日間

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朝日新聞出版
いのちの砦「釜石方式」に訊け 釜石医師会 医療継続に捧げた医師たちの93日間

  • 著者名:芦崎治【著】
  • 価格 ¥1,600(本体¥1,455)
  • 朝日新聞出版(2015/06発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784023314160

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内容説明

巨大地震の直後、「レスキュー機能ゼロ」という状況が訪れることを、私たちは覚悟しなければならない。行政との通信手段が断たれたとき、あるいは行政そのものが動けなくなった時に、一体誰が市民を救うのか?それは一大テーマである。荒野で、弱者、貧者に手を差し伸べられるのは誰なのか。根源的な問いを東日本大震災は突きつけた。本書が追跡したのは、そこだった。そして「レスキュー機能ゼロ」地帯に、果敢に挑んだのが一般社団法人 釜石医師会のドクターたちだった。本書はその記録である。(序章より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スー

4
いのちの砦は施設だはなく医療関係者達による活動で維持されていた。震災時は情報も無く何も分からない状態から始まる。スタッフ達が避難所を回り状況を調べ、薬や食糧を集め、他の病院を訪ね患者の受け入れを頼み歩いた。釜石医師会災害対策本部ができてから各地から集まった支援チームを効率良く避難所に送り込む事が出来るようになり、お薬手帳が避難者のカルテになり、どの医師が診察しても間違いなく薬を出す事ができ電源を失っている被災地では重宝した。自身も被災して家族や家の心配もあるなか医療に従事した方々に頭が下がりました。2016/07/03

Junko M

1
親戚がこの本つくりに参加して、送ってくれました。医療関係者として、何をすべきなのか、必要になったら読み返そうと思います。こういう具体的な記録があとあと役に立つんだろうな~。釜石医師会はすばらしい!2015/09/30

K

1
震災後の釜石での医療体制の記録。それぞれが勝手に動く、と書いてあるのだが、最終目標が医師のみならず医療者や市の担当者とも共有されていて、機動的に動けていたさまに感嘆を覚える。そこに県とかが絡むととたんに縦割り行政の弊害が出るのは残念ですが…医師も学閥を利用こそすれどそれにとらわれることなく(まして権力争いにかまけることもなく)、地域の人にとって本当にためになることをしようという視点で動いている。普段からの風通しの良いコミュニケーションの賜物なのだろうと感じた。2015/09/07

teafool

0
災害時医療についてもそうなんだけど、今、高齢者分野で盛んに言われている「顔の見える関係」とか「連携」について、いろいろ感じるところのある1冊。とりあえず、お薬手帳を持つことから始めてみよう。新規開業の先生に、他の先生が「相談する先生が増えるのはいいねぇ!」というエピソードが、この地域のよさをよく表しているなぁと。2017/08/05

borracho

0
3/11の地震から津波到来、その後町が機能するまでの釜石市の医療機関の連携を追ったルポ。自宅が流され、家族の安否も確認できないまま、それでも患者さんを何とかしようとする、医療関係者の無私的な行動にただただ頭を下げるのみ。ライフラインを失われ、警察も消防も機能しないという環境で、最後の砦となるのは、人間力なのだろうなぁ〜。2015/11/03

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