内容説明
「診療所を開設した当時から、家で最後の日々を送ろうとする人たちの力になりたいと思っていた。在宅を専門とする看護師もやってきて、病棟と在宅の両方でホスピスケアを実践していくことになった。2013年からは、在宅ホスピスがもっと広がっていくよう、工夫のいくつかを重ねた」(「はじめに」より)。徳永進医師と野の花診療所スタッフの日々を描くエッセイ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
22
在宅ホスピスに気丈な訳を問われ、「死が恐いなんてそんなことはありません。信仰があるからです」と答えるクリスチャンの98歳女性。死から逃げていない。覚悟ができている。信仰はすがるものではなく、自らを強くする。2021/04/28
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
9
鳥取の野の花診療所は自宅で最後の日々を過ごしたいという人たちのための在宅ホスピスを軸に19床ある診療所。長期入院は出来ない、介護施設の不足など、これからは在宅ホスピスも必要な時代になってくると思う。訪看していた時に在宅ホスピスも経験しましたが、まず在宅っていう事が家族や周りの負担も大きい。しかし出来ない事ではない。この本では在宅ホスピスについて良さだけでなく、問題や課題など多方面に書かれているので色んな方に読んで知って欲しいです。親の看取りは在宅ホスピスも視野に入れつつ、在宅ホスピスで働いてみたい。2015/10/17
デコ
7
温かみと印象的な数々の言葉を心に灯してくれました。「大切な人を失った人は、今までと形を異にする日常を始める。他人には同じに映る日常。残された人には別世界かと思える非日常。でも時間は、隔てなく流れる。」徳永先生がお近くにお住まいだったら在宅診療お願いしたいです。2024/02/05
貧家ピー
6
在宅での看取りに最近感心があり、手に取った。野の花診療所で、在宅ホスピスに取り組む著者の歩み。関わってきた患者例も豊富で、在宅でも看取りができるのだという自信を持つに至る道程でもある。2015/10/11
のび太郎
4
在宅診療のよさ、本当によくわかった。しかし、家族の覚悟もいる。覚悟の力は、病人本人の性格にもよるのではないだろうか・・・・ それにしても、看護師・介護士の方の仕事ぶり、頭が下がります。2015/08/27
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