捨てない生きかた(マガジンハウス新書)

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捨てない生きかた(マガジンハウス新書)

  • 著者名:五木寛之【著】
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • マガジンハウス(2022/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784838775019

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内容説明

モノが捨てられない― それもまたいいではないか。
著者自身の「捨てない生活」から、仏教の「捨てる思想/捨てない思想」、「この国が捨ててきたもの」までを語り、モノを捨てることがブームとなっている現代社会に一石を投じます。
人生の後半生は、モノに宿った【記憶】とともに生きる黄金の時代なのです!
●ふえゆくモノたちと、どう暮らしていくか
●シンプルライフにひそむ「空虚さ」
●モノは「記憶」を呼び覚ます装置である
●「ガラクタ」は孤独な私たちの友
●生き生きと老いていく
●人づき合いは浅く、そして長く
●法然と親鸞が捨てようとしたもの
●過去を振り返ってこそ、文明は成熟する etc.

目次

まえがき ~「捨てない生きかた」も悪くない
第1章 モノやヒトとの距離感
第2章 人生百年時代は「ガラクタ」とともに生きる
第3章 私流・捨てない生活
第4章 捨てることの難しさ
第5章 失われつつある、町の記憶
第6章 この国が捨ててきたもの
あとがき ~人生百年時代は「豊かな回想の時代」であり、「黄金の時代」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

87
五木寛之先生の書き下ろし新刊であれば読まずにはおれぬと購入。コロナ禍やサスティナブル提唱の世の中、併せて各人の孤独化も進む中、先生が導き出したのは断捨離だとか終活だとか捨てる事の提唱ではなく、その逆張りの残す事への提唱であった。曰く孤独を癒す一つのよすが・縁として物に囲まれて暮らすという事だという提唱である。それに従い、往年のラジオ番組である五木寛之の夜の様に実に様々な先生らしいエッセイが展開される。僕にしてみれば、現代人にとって寒い週末の早朝や夜中に読み耽るには最適な一冊だと今回も思わされたのであった。2022/02/06

86
本書にある『しかし、考えかたによっては、逆に〈捨てる〉ということに執着している生きかたと言えるかもしれません。』という言葉に納得してしまいます。2022/04/29

yomineko@猫と共に生きる

73
読み友様からのご紹介本です📚戦中戦後捨てるどころか何かないかと拾い歩いていたという著者。こんな時代に育つと物を非常に大切にするのは当たり前になるかと思うが、昨今は断捨離&お片付けブーム。ロシアには古い建物が保存されていてヨーロッパは大体どこもそうだが、日本はすぐに壊して建て直しモダンな見た目にする。耐震基準問題もあると思うが勿体ない。民衆は歴史から取り残され英雄だけが歴史書に残る。記録だけではなく人々が生きた記憶を保存しなければならない。先生、バルセロナはバルセロナ語じゃなくてカタルーニャ語です😊2023/07/11

けいぴ

43
モノと過ごす回想の時間を楽しむ。←手がかりのないところで回想の引き出しをあけるのは簡単なことでない。モノが身の回りにあることで、モノから記憶が引き出されりようになる。認知症の治療にも「回想療法」が有効かもしれないと言われている。なるほど。2023/01/04

FOTD

25
断捨離が流行っているが捨てなくても良いんだ、という本。「モノと過ごす、回想の時間を楽しむ」の章がグッと来た。認知症のご老人に「これ、昔あなたからいただいたプレゼントなんですけど」とあるモノを見せたことがあった。そうしたら、昔のことを断片的に思い出して話してくれたことがあった。モノがなければ、そのときに思い出してもらえなかっただろう。思い出を振り返ることで、感動した気持ちを抱いて、元気に生き生きと老いていって欲しい。この本にはモノだけではなく、時代の記憶や地方の文学賞、方言まで登場する。捨てなくて良い。2023/07/07

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