内容説明
独自に編み出した剣術、三社流の師範・望月竜之進は、諸国を剣術修行で廻っていた。武蔵国川越城下に入ると、有名な剣豪・宮本武蔵の剣の奥義を会得した猿がいるという話を聞く。はたして、その“剣豪”猿の腕前は、そして、その裏に隠れた陰謀とは……。抱腹絶倒、息を呑む剣戟の末に、ホロリとする、風野真知雄しか書けないオリジナル時代小説シリーズ第一弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
85
奇剣三社流 望月竜之進「宮本武蔵の猿」1巻。シリーズのようですね。第1話~第5話全て副題が、1話・・蛙、2話・・猿、3話・・蚤、4話・・虎、5話・・牛、それにしても面白いですね秘剣三社流、楽しく読みやすいです。2022/03/03
ひさか
15
小説宝石2017年2月号沢庵和尚の蛙、2015年11月号幡随院長兵衛の蚤、2016年7月号武田信玄の牛、2008年4月竹書房刊の厄介引き受け人望月竜之進二天一流の猿から宮本武蔵の猿、由井正雪の虎、の5つの連作短編を2021年11月光文社時代小説文庫から刊行。シリーズ1作目。変人の竜之進の視点とそれを活かした三社流が面白く楽しい。次作が楽しみ。2022/02/26
サケ太
14
題名に惹かれた。独自の剣術を編み出そうとする望月竜之進が様々な人物、動物たちと交流していく。色々な展開があり楽しめた。2021/11/23
goodchoice
4
剣豪と生物というやや無理感もある組み合わせだが、結構なじんでいて楽しめる。2022/02/20
onakagayowayowa
3
読みながら「あれ?コレ読んだかも…」って話が1つ有り、調べたら『厄介引受人 望月竜之進』てタイトルの違う収録作を改稿したものだった〜。それが2話あったけど、1つは、完全に忘れてて楽しく読めました…。 2022/03/05