言葉のズレと共感幻想

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言葉のズレと共感幻想

  • 著者名:細谷功【著】/佐渡島庸平【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 株式会社dZERO(2022/01発売)
  • 盛夏を彩る!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~7/28)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784907623487

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内容説明

「具体と抽象」深掘り編!

「人は言葉を過信している」「スティーブ・ジョブズも歴史に残らない気がする」――「思考」テーマの著作を出し続ける著述家・細谷功と、メガヒットを飛ばし続ける漫画編集者・佐渡島庸平という異色の取り合わせ。
言葉、物語、お金、労働、ルール、いいねエコノミー(共感資本主義・格差)、VR(仮想現実)などを俎上にのせ、現代社会を覆う「共感幻想」を「具体と抽象」の往来問答によって深く掘り下げていく。
メタの視点を上げるほど虚無主義に近づくが、そうならないためにそれぞれが実践している処方箋にも話が及ぶ。

【著者】
細谷功
1964年、神奈川県に生まれる。東京大学工学部を卒業後、東芝を経てビジネスコンサルティングの世界へ。アーンスト&ヤング、キャップジェミニ、クニエなどの米仏日系コンサルティング会社を経て独立。問題解決や思考に関する講演やセミナーを企業や各種団体、大学に対して行っている。
著書に『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(以上、東洋経済新報社)、『メタ思考トレーニング』『具体?抽象トレーニング』(以上、PHPビジネス新書)、『具体と抽象』『「無理」の構造』『自己矛盾劇場』(以上、dZERO)などがある。

佐渡島庸平
1979年、兵庫県生まれ。東京大学文学部を卒業後、講談社に入社し「モーニング」編集部に。『ドラゴン桜』(三田紀房)『働きマン』(安野モヨコ)『宇宙兄弟』(小山宙哉)などヒット漫画を生み出した。2012年に独立、クリエーターのエージェント会社コルク創業。漫画家や小説家などのクリエーターとインターネット時代の新しいエンターテイメントの創出を目指している。著書『ぼくらの仮説が世界をつくる』/ダイヤモンド社『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.』/幻冬舎『観察力の鍛え方』/SB新書

目次

第1章 「言葉」という砂上の楼閣
第2章 抽象度は自由度
第3章 会話がもたらす孤独
第4章 勘違いのコミュニケーション
第5章 引いた目で見れば
第6章 だれもが暇になる時代
第7章 「無知」を知る
第8章 現在と過去、成功と失敗
第9章 具体の観察力
第10章 物語の近未来
第11章 共感エコノミーと共感格差
第12章 お金と居場所
第13章 幻想と妄想と虚構
第14章 虚無主義にならないために
第15章 そして一年後
第16章 逆転の世界

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ta_chanko

22
話が噛み合わない理由は何か。それは一人ひとり考えている前提や想定が違うから。ダブリングによってすれ違いの原因を知ることができる。基本の8題=成功と失敗、長所と短所、仕事と遊び、理想と現実、親と子、男性と女性、自然と人間、生と死。これらをどう考えているか。分離型・交差型・包絡型で重なり具合を観る。捉え方は人によって千差万別。また「具体と抽象」の度合いも人により話題によりまちまち。自分も人と話が噛み合わない時は、自分は抽象的な話、相手は具体的な話をしている時。意味のある会話のためには前提の共有が不可欠。2022/05/18

りょうみや

21
二人の著作を読んだことがあり手に取った。対談本で分かりやすく難しいことを話している。他では見かけない考えにいくつか出会えた。佐渡島氏が8割以上で細谷氏はほとんど印象に残らない。認知科学的な人の認識の違いやコミュニケーションの難しさ、具体と抽象の行き来、無知の知が基本テーマ。2024/02/27

テツ

18
共感することが最高善のように考えられ、共感する力とやらが人間にとって絶対に必要なスキルのような空気が熟成されつつある現代社会だけれど、そもそも共感って単なる自己満足に過ぎないよねというお話。だって他人の真の感覚、感情などどうしたって理解できない以上、何処までいっても答え合わせなどできない「共感したつもり」でしかないのだから。言語化して具体化し抽象化することに怠惰になってはならない。そして言語化した瞬間に必ず「ズレ」が生まれる事実からも目を背けてはならない。共感って簡単なことではない。至難の業なのだ。2023/03/30

まゆまゆ

15
人間にとって言葉は最大のツールであると同時に最大の弱点でもある。言葉で伝えるときは自分で都合よく抽象化するため、解釈が人によって異なる。それはなぜなのか、を具体と抽象という観点から対談していく内容……だと思うが途中から何が言いたいのか分からない内容になっていったのが残念だったかな。2022/07/04

しゅー

7
★★★『観察力の鍛え方』が面白かった佐渡島さんと、良い本をたくさん書いている細谷氏の対談とあらば、読まねばなるまい!わたしが未読の『具体と抽象』(細谷功著)が主題なのでお得感がある。我々の言語は、世界を分節化して抽象化する営みだ。人々は、「抽象」を頂点に「具体」を底辺としたピラミッドの中から、どこかを切り取って発言している。どこを切り取るかで認識のズレが生まれ、すれ違いは起きる。「ダブリング」で認識の違いを可視化する細谷氏の手法は、目からウロコだった。抽象度と自由度がリンクする話など前半の議論がサイコー。2022/03/07

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