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内容説明
今日、世界各地で日本食への注目が高まっています。これは一時的な現象ではなく、「環境・安全・健康」という21世紀のキーワードで表される、経済社会の一大転換のひとつと言えるかもしれません。本書は日本食ブームの理由を求めて、縄文時代に遡る食の歴史をひも解いていきます。美食・大食はもう古い。旬の素材で四季を味わうことこそが、満ち足りた人生を実感させてくれるのではないか――本書に描かれた世界の食文化と歴史は、多くの読者に食生活の新しい楽しみを発見させてくれるでしょう。
目次
第1章 「美味礼讃」の陥穽
第2章 食と健康
第3章 米文化と小麦文化
第4章 だしと香辛料
第5章 世界の酒文化
第6章 世界史を変えた茶の栽培と貿易
第7章 砂糖とスイーツ
第8章 コロンブスが変えた世界の食文化
第9章 象徴としての食―タブーと儀礼
第10章 食文化大国中国
第11章 ユニークで豊かな日本の食文化
第12章 おいしく食事をするために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kumisuke92
10
世界の食文化の歴史を広く読み解く。米文化圏は主食を酒にしているので宗教や政治システムと酒の結びつきが強い、稲作型文化は水の共同管理が必要だったのに対し効率化を図れる畑作文化圏では広大な土地所有による富の集中が発生した、多様性あふれる中国は食のタブーがない一方医食同源の豊かな食文化を生み出した、ジャガイモはオランダ植民地ジャカルタから伝わったイモ、カボチャはカンボジアから伝わった、三十年戦争後ドイツではジャガイモが飢饉を救った等々、知っておきたい知識がコンパクトにまとまっている良書。著者が意外だけど。2016/06/29
dimsum
0
文化的観点から様々な食を語っている。専門的すぎす興味を持ちやすい内容と、平易な文章。広く浅くなのでやや物足りない所もある。2011/05/10