老後とピアノ

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老後とピアノ

  • 著者名:稲垣えみ子【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • ポプラ社(2022/01発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784591171639

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内容説明

朝日新聞を退職し、50歳を過ぎて始めたのは、ピアノ。人生後半戦、ずっとやりたくても、できなかったことをやってみる。他人の評価はどうでもいい。エゴを捨て、自分を信じ、「いま」を楽しむことの幸せを、ピアノは教えてくれた。老後を朗らかに生きていくエッセイ集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

232
生産性重視、効率重視の会社員(朝日新聞編集委員)を50歳で辞め、53歳で再開したピアノに「とんでもない鉱脈を見つけてしまった」とのめり込む稲垣さん。そのはしゃぎぶりが文章から伝わってくる。昨日1回出来たことが、今日は1.01回できるようになるための練習の日々。50歳を過ぎてもまだ上達できるものがあったのが、人生の希望になる。見栄や世間体や目標も手放し、小さな一瞬に賭ける。今に賭ける。そこで初めて生の自分が出てくる幸せ。ピアノに関する記述には少し異論もあるが、人生に対する著者の姿勢には教えられることが多い。2022/04/25

mukimi

132
audibleで。BGMのように聴けるエッセイを探して、「老後」と「ピアノ」という自分に関係のなさそうな作品をチョイスした訳だけどかなり浸ってしまった。ピアノをまた弾きたくて仕方なくなってしまった。生産性やら効率性から抜け出した、ただただ今この時の喜びを追求する特権を得た老後というものに憧れ始めてしまった。だけどべつに育児と仕事の両立の課題へ踏み出す三十路でもピアノ弾いてもいいし生産性を超越した時間を持ってもいいし、人生を生き切るという考えはいくつから持ってたっていいはずだ。まずは音楽をどんどん楽しもう。2024/03/08

けんとまん1007

129
いやあ~、あ~た、こんなに楽しい本は、そうそうない・・かもしれない。ピアノに取組むいろいろが、飾らない、どんどんいけいけが基本の文体で書かれていて、ついつい先を読んでしまう。心身の苦痛(?)の一方、そこを抜けたあとの到達点。これの繰り返し。思いを持つことの力を感じる。2023/12/11

Hiroshi Ono

121
純粋に読み物として読めば楽しめるのだろう。が、著者と同じように3歳からピアノを始めさせられ10歳で投げ出し、その後関わることなく老齢を迎えた自分としては、同じようにできるのか、いやとても無理だ!との視点が入り込みあまり楽しめなかった。著者は相当に謙遜して書いているが、実際生易しい努力ではないし基礎的才能の違いも明確である。ぐうたら日暮らしの自分に著者の前向きな生き方は眩し過ぎた。そうは言っても、読後釣られてWEBで少し楽譜をDLしてほんの少しピアノも叩いてみたんだけどね。 ☆☆☆★★2022/05/01

ひと

107
50歳を過ぎて小学生以来のピアノを再開、月1ペースでプロピアニストの指導を受けながら老後のピアノとの付き合い方を模索する姿が綴られています。どこを目指すというのではなく、いまここに集中して自分の音楽を掘り起こしていくところに行き着くんですね。コツコツ続ける大切さを再認識すると共に、強い情熱でコツコツレベルを超えて練習しまくる姿に頭が下がります。きっと今でも毎日、どこかのピアノで練習しているのでしょうね。参考になるところが多かったですが、やっぱり小学生時代に習っていたかどうかは大きな差な気がしました。2022/12/31

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