内容説明
私立穂尾付学園高校一年一組、相上櫻。 一分間だけ相手の心を読める 『ミニッツ』 能力の持ち主。 “一年生にしてこの学園の生徒会長になる”── そんな大それた野望を持つ櫻は、この 『絶対時間』 を利用し、クラス内で“頼れるが妬まれない、愛嬌のある委員長”という絶妙な立場を演じていた。 しかしある日、ふとした事がきっかけで、自身の秘密を生徒会副会長の琴宮遙に知られてしまう。櫻は、遥の弱みを握り返すため、彼女が提案する心理ゲーム 『馬鹿と天才ゲーム』 に挑む──。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
中性色
28
あらすじや帯からしてみると、全然ゲームしてねーじゃんというのが致命的か。他の人にも言われているとおり、中盤から動き出す感じなんだけど、ようはそこからストーリーとしてもキャラとしても強弱が付き始めたというわけで、逆に言えばそこまでは結構ダルい。ゲームそのものや、それに依る心理面はなかなかレベル高いと思うので、もうちょい視覚的にわかりやすいゲームだといいかなと。個人的には茉莉が好み。だけど、逆に夏凪はキャラ的にもストーリーライン的にもいらんと思ってる。2015/07/28
カインズ
18
【闇より病みを】一分間だけ相手の思考が読める能力を持った主人公が生徒会長を目指していく物語。主人公がこのような能力を持ちながらもずば抜けた人物になるのではなく、憎まれない人物を演じるという設定が面白かった。主人公と遙との粉飾された好意にまみれた言葉の応酬も見物。残念だったのは、琴宮姉妹の関係や彼方の病みっぷりに注目していたのに、ラストの急展開でその辺りがうやむやな形で終わってしまったこと。「馬鹿と天才ゲーム」もあっさり終わってしまって、肩すかしだった。伝記的要素の入れ方が少し中途半端だった気がする。2012/04/14
アウル
16
面白いんだけれどももう少し頭脳戦をして欲しかった。次巻での心理戦に期待しよう。親衛隊の皆が良いキャラしてるわ。2013/06/16
1_k
15
なるほど。王道の映画脚本系の構成展開ではなく、連載マンガに近い、場当たり的に山場をつなげていく手法。それが完成度を低くする枷にならずに、逆に引き込む原動力になっているのは緊迫感が必然的に出てくる設定だからか。意図してやっているとしたら物凄い力量だ。こういうやり方もあるのね。ただ、個人的にはキャラがあまり好きになれませんでした。2012/04/18
ヤギ郎
14
いわゆるゲームでの駆け引きだけでなく、学園生活で起こるちょっとした出来事にも主人公・相上櫻何かしらの織り交ぜている。クラス委員長で、生徒会長を目指している櫻は、周りに登場する魅力的な女の子たちと一線を画そうとするも、ラブコメ男子高校生に降りかかる「通常な」反応もあって、このギャップがおもしろい。ストーリー全体が櫻の能力のみにフォーカスするのではなく、登場するキャラクターや物語背景にも焦点を少し当てていて、バランスがとれていい。続けて次巻も読みたい。2017/01/24
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