内容説明
「プラグマティズムとは?」と問われて即答できる人はかなりの知識人です。「実用主義」と言い換えることはできても、その中身を説明すると なると戸惑う方も多いでしょう。「プラグマティズム」とは一言で言ってしまえば「いくら文句を言ってもしょうがないから,今あるもので何とかしていこう」という考え方です。その基盤はまずは「自らを徹底的に肯定する」ことです。まずはじめに自分自身を認めること、そしてそこから何ができるのかを考え、実行する。一歩踏み出せる自分になるためのメッセージが詰まっています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いづこ
1
スピリチュアルな自己啓発本とは一線を画したアカデミックな良書。過去の事、変えられない事についてうだうだ悩んでいることがいかに無意味かを、プラグマティズムに基づいて理論的に説いてくれている。ノイラートの船の話は初めて知ったが、とても腑に落ちた。現実をよりマシに生きていくにはどのような考え方をして行動すれば良いか、綺麗ごとではなく、説教臭くもなく、ずばずばと教えてくれる。あとは実践あるのみですね。2019/11/14
yoshimatsu
0
買った本。 読み直した。とにかく今役に立つか役に立たないかが判断基準のプラグマティズムという考え方の入門書。徹底的な実用主義だ。鵜呑みにするのはなんだか怖いけど、納得のいく考え方だった。何度か出てくるノイラートの船問題はまさにそう。大海原にて船に穴が開いたらとにかく今できる修理をするしかない。ふと思い出すのが「事件は会議室で起きているのではなく現場で起きている」というアレ。三現主義に通じるものがある。2022/01/10
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