「危機感のない日本」の危機

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「危機感のない日本」の危機

  • 著者名:大石久和
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • マメハチドリ(2021/12発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784759315516

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内容説明

20年間で日本人の平均所得は約120万円も減ってしまった。GDPにおける世界シェアも18%→6%に。かつて繁栄を極めた日本はどうしてこうなってしまったのか。元官僚でもあり、日本の未来を憂える著者が国土・インフラ・経済・法律・制度・言語など多岐にわたる面から、現代日本が抱える諸問題について大解説!落日の日本・劣化する日本人に対して、「現代日本のここがおかしい!」「目を覚ましてくれ!」と訴える意欲作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roatsu

21
「国土が日本人の~」に続く労作で、日本溶解の危機に打つ手を模索する心ある日本人ならば読むべき内容と思う。某前事務次官のような権力欲の亡者とは異なる、良心と優秀さを持って行政の中枢にいた元官僚からの苦言。失われた20年をはじめ顕在・潜在の別なく日本を苛む深刻な苦境は、結局危機感、当事者意識、共同体を長期に渡り自らの手で維持するために何をすべきかという戦略を欠いた戦後日本人の場当たり的な舵取りが招いたという「見たくない現実」を数字も交えて具体的に総括し、読み手に訴える。新自由主義を始めいかにも理想的・革新的に2017/11/08

かず

13
著者は国土交通省技監を勤めた元土木官僚です。「国土学」を提唱し、土木工学の枠に留まらず、歴史・思想も含めた総合的見地からこの国を見つめ直し、複数書籍化されています。今回は更に踏み込み警告しています。「危機感のない日本」、これを見て、貴方は如何思われるでしょうか?テレビや雑誌を見て危機感は感じている、と、反論されるかもしれません。しかし、筆者は、貴方が評論家よろしく只騒ぎ立てることを求めていません。数々の危機を書き連ね、「さあ、貴方はどうする」と覚悟を求めています。是非、お読み頂き、共に行動致しましょう!2017/12/12

トラ

6
今の日本にある「危機」を縦横無尽に語るものでした。日本で生まれて日本で育って、きっとこれからも暮らし続ける国に対して何ができるのかを考えさせられました。問題なのは官僚や政治家だけでなく、自分たちのような市井の人々の意識も関わっているのだと実感しました。2017/12/15

後藤良平

4
筆者は業界誌で国債は借金じゃないという記事を読んで気になっていた方。世界の中で唯一経済成長をしない国という章から始まるが、去年あたりからこの話を聞く機会が多い。成長しなくても良いということを言う人もいるが、結局それで税収が減り、給与が下がり、貧困になっているのだから、国の成長は必ず必要だ。こんなに問題が多い国だと感じている人は、国のトップに何人いるのだ?今まで規制緩和や外国人導入に賛成していた自分を反省する。そして安全保障と憲法論議、首都圏一極集中、選挙制度等もっと真剣に考えねば。年間No.25購入。2021/02/15

belalugosi6997

4
風が吹いて、雨や雪が降っただけで、地震で揺れて激甚災害認定される災害大国になってしまった。列島が活動期に直面しているのもそうなのだろうが、インフラへの投資を怠っていたからなのである。世の趨勢はインフラ投資失くして経済成長なし。メルケルやキャメロンでさえインフラの重要性を訴えている。無駄な公共事業と呼ばれたインフラ投資を削減しても社会保障の増額はない、研究費も増えない。財布が別だからである。なぜインフラ投資を嫌うのか?大陸は古代から城壁を造り外敵に備えてきた。島国は外敵がいない、幸せが故の意識の低さである。2018/10/03

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