ブルーバックス<br> 焼酎の科学 発酵、蒸留に秘められた日本人の知恵と技

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ブルーバックス
焼酎の科学 発酵、蒸留に秘められた日本人の知恵と技

  • ISBN:9784065268070

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内容説明

魅惑の酒、焼酎の七不思議に迫る。

身近な存在ながら、じつは非常に特殊な蒸留酒、焼酎。
どんな原料でも焼酎にできて、蒸留酒なのに新酒でも旨く、健康にも良い。
蒸留すればただの「湯気の集まり」のはずなのに、さまざまな個性的な風味も持っている。

歴史的・文化的背景、酒造りの技、酵母・麹の働き、「風味」の決め手、健康への寄与、飲みかたで変わるおいしさ――
今や世界から注目を集め、国酒にも認定された焼酎には、
清酒を造れなかった九州地方の人々が生み出した知恵と技が詰まっている。
知るほどに驚く、焼酎の世界へご招待します。


・前割りするとまろやかな味になるのはどうして?
・なぜ、どんな原料でも焼酎にできるのか?
・香りを嗅ぐだけでも良い? 蒸留酒なのに身体によい理由とは?
・血栓を溶かす? 血糖値が上がりにくいって本当?
・どうして最近の芋焼酎は臭くなくなった?
・たった0.2%の成分が、焼酎の風味を決めている?
・蒸留酒なのに新酒でもおいしく飲めるのはなぜ?
・おいしいお湯割りはどうやって作ればいい?
・高い温度で発酵させるのに腐らないのはなぜ?
 ――本書を読めば、その答えが分かります!

〔主な内容〕
プロローグ 焼酎に秘められた「七不思議」 ――神秘的な酒、本格焼酎の魅力
第1章 焼酎500年の旅 ――その歴史から見えてくる日本独特の酒文化
第2章 本格焼酎を知るための基礎知識  ――発酵、麹、酵母とはなにか
第3章 焼酎ができるまで ――麹の力、杜氏の技、蒸留と熟成の科学
第4章 最大の謎「風味」の科学 ――何が焼酎の味を左右するのか?
第5章 健康を考えるなら焼酎 ――のんべえに優しい魅惑の酒
第6章 読むほどに旨くなる飲み手の流儀 ――おいしさを科学する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きみたけ

57
さすがブルーバックス、しっかりと焼酎を科学的にアプローチしてます😄著者は、ニッカウヰスキー、薩摩酒造を経て、鹿児島大学客員教授の鮫島吉廣先生。身近な存在ながら実は非常に特殊な蒸留酒「焼酎」。米・さつまいも・麦だけでなく、しそ・栗・わかめ・ピーマンなど、どんな原料でも焼酎にできて、蒸留酒なのに新酒でも旨く、健康にも良い。蒸留すればただの「湯気の集まり」のはずなのに、様々な個性的な風味も持っている。焼酎の歴史・基礎知識・風味の科学・飲み方など記載。「本格焼酎」と書いているものを選ぶと間違いないそうです。2024/06/13

k5

47
酒呑み本シリーズ②。GWに都城の霧島の工場見学に行ったりして、焼酎ブーム(マイブーム)がきておる昨今、発酵から飲みかたまで科学的に解説していて面白かったです。とくにお湯割のお湯が先か焼酎が先か問題については完全決着を見たのではないでしょうか。2024/08/04

活字の旅遊人

43
芋焼酎が好きだ。最近はウイスキーへの関心も高くなってしまったが、やっぱり一番は芋焼酎だ。米麹なしでは作れなくとも、焼酎は芋だ。歴史、製法、科学、健康と多岐に渡る分析と解説は、焼酎好きを更に魅了し、焼酎嫌いにも興味を持たせるだろう。嫌いな人には、とりあえず読み始めてくれれば、ということになるが(笑)。本書で焼酎の特徴の一つとしている「蒸留酒で食中酒」というのは世界的に珍しいのだろうか? 日本人はいろんな酒を食中酒として飲んでいる気がするので、感覚的によく分からない。まあとにかく、焼酎は旨い。特に芋焼酎ね。2022/04/14

Inzaghico (Etsuko Oshita)

13
難しい化学反応などの話はざっと目を通すだけになってしまったが、焼酎乙類と本格焼酎の違い(焼酎乙類のうち砂糖など添加物が一切ないものが本格焼酎)、黒XXや白XXという名前の違い(麹の種類の違い)、香りや味を表す単語の数々(ワイン並みの種類と数)、雑学というかネタを仕込む種本としてたいへん役に立つ。酒に強い都道府県ランキング(アルコールの分解酵素であるALDH2の持ち主を調べる)というのもあった。1位が秋田、5位が埼玉で、わたしは間違いなくこの分解酵素をしっかりと持っている(笑)。 2022/02/24

スプリント

12
何度学んでもごっちゃになってしまう焼酎の作り方。 改めて読みなおして知識を整理した。 麦焼酎が好き。2023/12/22

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