内容説明
「駆け込み」した武士を匿うのが武家の定法!
だが何か裏がありそう。
金無垢でもない大黒像が、なぜこれほど狙われるのか。
秘められた驚愕の謎とは?
横手藩十万石の留守居役、椿平九郎が謎解きに挑む!
出羽横手藩十万石大内山城の守盛義の上屋敷表門脇の番小屋に駆け込んできた侍がいた。駆け込み──この時代、助けを求め駆け込まれた武士を武家屋敷は匿うのが定法とされている。駆け込まれた武家屋敷は追手に備え、門を閉ざす。拙者、柳田備前の守さま家来、牛島庄次郎と申します──。牛島は肩から背中が斬り裂かれ、出血している。横手藩留守居役、椿平九郎は……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
70
椿平九郎 留守居秘録「黄金の大黒」2巻。出羽横手藩藩主義義の上屋敷に駆け込みしてきた侍を匿う事から物語が展開、1巻に比べると、藩と藩の駆け引きに手こずりる椿平九郎、痛快な活躍が少し影を潜めたかな。 2021/08/14
やま
52
虎退治の椿平九郎の活躍の物語です。時は、文政四年(1821)。出羽横手藩大内家十万石の江戸留守居役で横手神道流の遣いて椿平九郎清正28才は、江戸家老兼留守居役の矢代清蔵の推挙によって、昨年、藩重職である江戸留守居役に抜擢された。石高は、三百石。柳田備前守の家来で家禄三十石の平士である牛島庄次郎と名乗る者が、出羽横手藩の江戸上屋敷に駆け込んできた。柳田家は九州、肥前水前寺城主で、外様で石高は十万石である。横手藩の藩主、大内山城守盛義は、駆けこんで来た者を匿うのは、武家の定法として牛島を屋敷内に匿った。2024/08/23




