Think critically クリティカル・ シンキングで真実を見極める

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Think critically クリティカル・ シンキングで真実を見極める

  • ISBN:9784766427868

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内容説明

▼「それって本当?」と疑う思考術のスキルを教えます。
▼自らの議論を「クリティカル」に検証できれば最強です。
▼思考術の21世紀型スキルとして教育でも注目されています。

「クリティカル・シンキングは重要だ」とよく言われるが、実際どのような思考をすればよいのか。
本書は、社会学者のジョエル・ベストが学問の基本である、問題設定、議論の検証、証拠の疑い方など基本的なスキルを専門知識なしにわかりやすく手ほどきする。

目次

第1章 クリティカル・シンキングとは何か?

第2章 社会についての「議論」とは何か?

第3章 日常生活のなかの議論
 エピソード/人物に焦点をあてる議論――対人論証/現代社会のなかの神話/世間知と
 隠喩(メタファー)/事実(ファクト)とは何か/日々の推論の注意点

第4章 社会科学の発想法
 パターンを認識する/因果関係の基準/社会科学のクレイムを評価する/証拠の重要性
 
第5章 なぜ社会科学を信用するのか
 社会科学のなかの社会学/社会学の事例/社会学とクリティカル・シンキング

第6章 社会学とはどういう学問か
 社会学のなかの陣営(キャンプ)/社会学が抱く羨望/社会学はまとまりがない
 
第7章 社会学における立場の違い
 楽観主義と悲観主義/〈文化チーム〉と〈構造チーム〉/インサイダーとアウトサイダー/悲劇と
 喜劇/志向性の重要性

第8章 言葉の問題
 特殊用語/流行語/用語の定義の問題/概念(コンセプト)の拡大――コンセプトクリープ

第9章 社会についての「問い」と「測定」
 社会学的な問い/経験的な問い/問いに答えるための測定/何が測定されているか?/
 測定を疑う

第10章 比較は大事
 変数とは何か/比較にまつわる問題/様々な比較による研究結果/再現性の重要性/定性
 的研究者にとっての比較/比較を疑う

第11章 社会現象の「傾向」の捉え方
 傾向をどのように理解するか/生態学的誤謬とは何か/社会学的説明の注意点/傾向を考え
 ることの重要性/

第12章 証拠を吟味する
 効果的な証拠とは何か/それほど効果的でない証拠/証拠の選択を疑う/研究の選択を疑う
 
第13章 自分自身を疑う
 みずからの偏見(バイアス)を認識し対処する/期待が発見に与える影響/イデオロギー的同質性の問
 題/自分にクリティカルであること
 
第14章 論じるのが厄介なテーマ
 文化の波が起こすこと/「良い子問題」/タブーとなっているテーマ/限定なしにクリティカルに
 考える
 
おわりに――なぜクリティカル・シンキングは重要なのか


 訳者あとがき
 註
 参考文献
 索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

チャー

15
物事の問いかけを繰り返し批判的に深く考えることの重要性を伝える本。教えられたことや直接得た情報、あるいは自分自身で思いついたことを批判的に捉えて、本当にそうなのかを繰り返し問うことの重要性を述べている。批判と聞くと悪い印象が強いが、人格攻撃ではなく意見や考えへの問いかけとして捉え積極的に論証を重ねることが大切。自分と同じ意見の人の意見への批判のほうが違う意見の批判より難しいという指摘はなるほどと感じた。議論のよりどころとなる証拠は、曖昧なイメージやエピソードではなく厳格に数値化されたデータのほうが心強い。2022/07/23

zoe

12
邦訳版2021年。初めて物事を習う時に、本当か嘘かを疑ってみるという習慣は、クリティカル・シンキングができる人を育てる(←ということも疑ってみては)。相関関係を見出しても、因果関係を見出すのは難しい。時間的先行性がポイントである。一度、物事が動き出すと、結果の方が原因にも影響を与えることもある。なかなか見極めが困難である。比較が大事。自分を取り囲む環境に影響を受け、何もかもが正しいと思い込んでいる2つの集団を比較する。自分が片方の中にいると、批判が難しい。異なる集団に批判は容易である。2024/10/19

にゃーごん

3
クリティカルシンキングについての入門書を求めていたのだが、図書館にこの本しかなかったので手に取った。自己啓発系の雰囲気を期待していたのだけど、どうも社会学系の内容だったようで、有益なことが書いてあるんだろうけど文体が堅く小難しくて、流し読み(笑)。2024/08/04

takao

1
議論の証拠・根拠を見極める2022/04/13

Go Extreme

1
社会についての「議論」とは 日常生活のなかの議論: 人物に焦点をあてる議論―対人論証 現代社会のなかの神話 世間知とメタファー 社会科学の発想法: パターンを認識する 因果関係の基準 社会科学のクレイムを評価する 証拠の重要性 なぜ社会科学を信用するのか 社会学とはどういう学問か 社会学における立場の違い: 楽観主義と悲観主義 文化チームと構造チーム 志向性の重要性 言葉の問題 社会についての「問い」と「測定」 比較は大事 社会現象の「傾向」の捉え方 証拠を吟味する 自分自身を疑う 論じるのが厄介なテーマ2022/01/25

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