岩波科学ライブラリー<br> 子どもの算数,なんでそうなる?

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岩波科学ライブラリー
子どもの算数,なんでそうなる?

  • 著者名:谷口隆
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 岩波書店(2022/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784000297028
  • NDC分類:410.4

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内容説明

その突拍子もない発想や間違いの奥には何があるのだろう.子どもの言動は,一見意味不明でも,よく聞き出すと,子どもなりに一貫した考えや理由をもっていることが多い.数学者である父親が,わが子と算数を考えることを楽しみながら,子どもの頭の中で何が起きたのかを推理する.学びとは何かを深く問いかけるエッセイ.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

まえがき┴第1話 イジワル問題┴イジワル問題遊び/不思議な「ごっこ遊び」/イジワル問題の奥に/課外学習┴第2話 九九表┴トイレと九九表/九九表のパターン/表を気長に見ていると/スコレー/[コラム]緑表紙の図┴第3話 マルとペケ┴道すがらのたし算で/テスト/式の意味・式の意図/教科書では/[コラム]700+900=1060について┴第4話 電卓を通して見る数┴おもちゃになった電卓/自分流「マイナスの数理論」/思わぬ副作用?/その後/数の理解┴第5話 子どもの世界┴世界観/5+1事件/基数と序数/解き方は変わるか/ヒャクニエン事件┴第6話 事件簿┴24と42事件/11時の1分前事件/250ミリは何センチ事件/11×11と12×12事件┴第7話 かけ算の順序・かけ算の種類┴かけ算の順序問題とは/かける数とかけられる数/かけ算の種類は?/個数と累加/連続量と倍/小数のかけ算・割合/比例/複比例/自然科学,社会科学,日常でも┴第8話 理論と術┴アルバムのポケット/かける10/理論と術/トワイライトエクスプレス/コーヒーを買いに/布団をたたむと┴第9話 ストーリーが紡がれるとき┴ページ数で数遊び/パンと分数/数学者も同じ/姉弟で算数┴結び 誤りは宝物┴試行錯誤と数学者の日常/誤りの面白み/誤りと思考形式/過渡的な理解/誤りを見守る┴付録 第7話の補足┴あとがき┴謝辞

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

36
算数に対して多様な考えができて良かった!特に、3x2と2x3についての考え方は、とても勉強になった。説明できるようになったのが、私の一番の収穫だと思う。2024/04/02

LUNE MER

20
子どもの算数を見ていて、掛け算の文章題の式はかける数とかけられる数の順序を逆にすると正解にはならないという話に違和感を強く感じている。そもそもどういう意図でそのような指導をしているのかと知りたい思いから本書を手に取ったのだが、そういう意味では少しイメージと違う内容だった。本書は大学で数学の教鞭をとる立場にある著者が、娘との対話の中で子どもがぶつかる算数の要所について語る算数教育エッセイのような感じ。これはこれで面白く読めた。2022/09/12

shk

17
素敵な本だった!子どもが算数を学ぶ過程で犯す誤りを丁寧に見つめ、読み解く。著者(数学者)が、幼児期〜低学年の娘さんの実際の誤りを取り上げている。子ども自身の思考に価値を起き、正解を急かさず、数ヶ月単位で見守る。数学者としての分析ももちろん面白いし、親としての関わり方も理想的で、読んでいて温かい気持ちになる。章ごとに、十進法、掛け算、分数などを扱う。同じ年頃の子を持つパパママにぜひお勧めしたい。2024/03/26

スイ

17
8歳の娘が、かけ算順序問題の真っ只中。 そのことについても丁寧に書いてあって、むむーんとなっていた私もちょっとスッキリしてありがたい。 数学者である著者が、ご自身のお子さんと算数のエピソードから、人はどういう風に思考を成長させていくのかや、算数・数学とは一体何なのかを優しく話しかけてくれるような本で、数学に強くない私も楽しめた。 子どもの算数の誤りを種類分けして、それぞれへの対応を書いている表は胸に刻んだ、これはいい…! 誤りは大事。 子どもにとっても、大人にとっても。2023/12/21

surucucu

12
10円2枚は「ニジューエン」だが100円2枚は「ヒャクニエン」になってしまう。23の次は24?42?といった我が子とのやり取りを数学者が綴ったエッセイ。非常に読みやすく物足りないくらいだった。少数・分数はもちろんのこと、10進法の数え方から速さ、水かさ等子どもの前に立ちはだかる壁は多い。理解の過程を能動的にデザインすることはまずできない。ビックリするような誤りも理解の過渡期においては必要で、丁寧に考えを聞いて正しいところは承認しつつどこが間違っているのかを見つける手助けをしてあげると良いということだった。2021/05/19

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