市民のための世界史

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市民のための世界史

  • ISBN:9784872594690

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内容説明

新しい世界史がはじまる

世界史全体を鳥瞰した構図の提示
先端研究と新領域の多彩な記述
固有名詞や年代の羅列を排除
中学・高校の歴史学習との連携
市民が読める教養としての歴史

カリキュラムの矛盾や入試問題に災いされて、高校生の歴史認識は後退している。本書はそのような現状を跳ね返し、歴史を学ぶ意義や面白さを知ってもらうことをモットーに、全国の高校教員と協力して作られた。人名や年号は極力減らす、「像を結ぶ」「因果関係や背景がわかる」説明を目指す、要所に学習者への問いかけを挟むなど様々な工夫をして、歴史に親しむ習慣を養う。市民向けや入試の副読本にも使える画期的な教科書。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サアベドラ

16
阪大教養課程の世界史教科書。従来の詰め込み・縦割り・西欧中心の記述から脱却すべく、様々な工夫が施された、簡潔ながらよくできた教科書である。加えて、日本人の研究者らによる最新の研究成果が随所に盛り込まれているので、(ちょっと前の)高校教科書でしか世界史を触れたことがない人が読んだら、あまりの違いにぶったまげるかもしれない。史学科の学生にはもれなくおすすめ。2015/07/09

かんがく

14
歴史総合に向けてグローバル・ヒストリー的な視点を獲得するために読む。あくまで教科書であるため重要な出来事を網羅的に記しつつも、単なる事実の羅列にならず、各出来事の繋がりや比較に重点を置いている。また、コラムにおいて歴史解釈や現代社会の問題についての視点も扱えている。近現代を中心にもう一度読み返してこの内容を説明できるくらいに理解を深めたいと思った。2021/11/18

為行

6
読み始め。いい本だと思う。世界史の学びなおしの1冊目として手に取った。内容:「暗記事項の羅列はせず、細かいことを書かない(書けない)代わりに大づかみな見取り図を示している」(序章から引用)。自分は理系で、高校での世界史は秦が中国統一したくらい?までしか学べなかった。学びなおしの際、いきなり用語を頭にインプットするのではなく、大きな流れを詰め込みたかったので、読んでよかった。次は高校教科書(歴史総合と世界史探求)を読むつもり。本書にはない暗記事項の羅列をインプットしたうえで、本書再読で流れをつかむ。2024/01/06

キリル

4
対象とする読者層の知識レベルが高いことを想定されているからか内容は濃く教科書レベル+αという印象です。コラムが面白く読みながらの休憩になるだけでなくそこをもっと知りたいと思わせるようなものもありよかったです。ただ、写真などビジュアル資料が少なく、ほとんどが文章なのはいただけません。せめて章末ごとに取り扱った範囲の地図がほしかったところです。2015/02/08

宇六

3
ページ数だけを比べれば山川や東京書籍の教科書よりもコンパクトであるにもかかわらず、この本には用語を詰め込んだ印象はない。(それだけ山川の教科書が洗練されているということなんだろうが。)序章には「細かいことを書かない(書けない)かわりに大づかみな見取り図を理屈っぽく示すこの教科書は、世界史Bを履修したが羅列的な暗記に終始した学生が、大きな流れを理解するのに役立つはずである。」とある。世界史の試験で論述を課す大学の受験生が読んでも役立ちそうだ。2017/01/07

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