内容説明
「精神療法」連載の単行本化。著者が日々思っていることやひとりごとでつぶやいていることをまとめた珠玉のエッセイ集。「師弟」「人間観」「自己開示」「孤独」「人生の終末」……などのキーワードに焦点をあてて言葉たちが溢れる。連載分に未掲載の「傾聴とはどういうことか」という講演録を付け加えた。精神療法家のみならず、「人として」心に留めておきたい文章がたくさん詰まった一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lovekorea
2
表題に「精神」とついた本って、やたら小難しいものが多い印象ですが、こちらの本は平易でわかりやすい言葉を意識して使っているようです。 内容は易しいものではありませんが、とっつきにくくはありませんでした。2019/05/11
マイ
0
治療者と患者は対等なのか無知の姿勢なのかという議論を超えて、理髪店と客のような職業的役割関係であるという、ドライもウェットも超越した謙虚で淡々とした、荒れ野に一本だけ立っている木の揺れる音のような独り言。達観した心理職にはこういう話し方をする人が時々いる。この人もそうなのだろう。目標としたい姿の一つかもしれない。2022/08/10
みみこ
0
患者の生身に反応して医者の体調が悪くなることがある。反応しないことが良いとは言えないし、反応することも良いと言い切れない。他と関わる中でバランスを取ることが必要。2021/11/23