内容説明
小松左京の〝予言的作品〟のみを集めた驚異の作品集。超充実の第二巻!
小松SFは、遥か半世紀前に21世紀の現実を描き出していた!
若い世代がすべての旧秩序に別れを告
げて異世界へと旅立つ『歩み去る』、
性暴力の地獄に突き落とされた女性の怒りが物理法則をも越えた超常現象を引き起こす『ゴルディアスの結び目』等、選りすぐりの中篇・短篇・エッセイを20篇収録。
多様性の時代の価値観の衝突を描く、小松左京の最も重要な作品群がここに集結。
(解説/宮崎哲弥 イラスト/田辺剛)
〈目次〉
〝21世紀〟セレクション編纂にあたって
[Part.1]百家争鳴①~世代間衝突
闇の中の子供
見すてられた人々
歩み去る
新都市建設
[Part.2]百家争鳴②~ジェンダーギャップ問題
男が自由になる時――若い女性へのアッピールーー
機械の花嫁
愛の空間
ゴルディアスの結び目
[Part.3]百家争鳴③~歴史捏造・政治と民意の衝突(トランピズム)
いたずら
リテイク(とりなおし)
牛の首
「終末観」の終末
戦争はなかった
第二日本国誕生
たたり
[Part.4]世界vs.個人~異議申し立ての果てに
オフー
保護鳥
廃墟の空間文明
地には平和を
結晶星団
解説 宮崎哲弥
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむー
46
先日もTVドラマ『日本沈没』が話題になり、コロナ禍でも『復活の日』におけるその先見性が改めて評価された、日本のSFの大家としてハズせない小松左京。と知りつつも既読は『復活の日』しかなかったので、このセレクションを読んで改めて驚いた。「子殺し」「世代の断絶」「性暴力」「TV撮影の暴走」などの現在問題となっているテーマを半世紀前に、今読んでも違和感のない作品として書き上げている凄さを痛感します。なかでも数年前にネットで話題になった「女だけの国」がほぼそのまま作品になっていてびっくりですよ2022/01/29
ひさか
21
2022年1月徳間文庫刊。シリーズ2作目。1963~1983年に発表された20篇を収録。ドタバタと騒々しく歌舞伎ネタを披露しながらの「闇の中の子供」の書き散らすような展開が興味深く面白い小松節を堪能。他、懐の深いエッセイと作品に圧倒されます。さすがです。2022/05/15
阿部義彦
15
トクマの特選!小松左京21世紀セレクション。これで、1から3巻まで制覇しましたが、この2巻が自分的には一番良かったです。処女作「地には平和を」狂った歴史を訂正するパラドックス物として、秀逸だしラストも素晴らしい。そしてパート2のジェンダーギャップに関する掌編はどれも楽しめました。その中でもラストの「ゴルディアスの結び目」は噂には聞いてましたが、本当に驚きました、筋はエクソシストを彷彿とさせますが、そこからの思弁的な飛躍が恐ろしすぎます。名作「牛の首」「戦争は無かった」も今でも再読に耐えて刺激的。2022/10/15
シタン
10
宇宙SFの傑作「ゴルディアスの結び目」「結晶星団」が「分断と社会規範・心理の変化」の文脈で配置されているのが印象的。きわどいところを狙いつつ、新規性を出したかったのかもしれない。歴史改変ものも多いが、テーマ的に違和感なく良い感じに楽しめるし良い配置だと感じた。関ヶ原の戦いを生中継するノリノリの「とりなおし」から、「戦争はなかった」を経て「地には平和を」まで。 14歳7ヶ月で終戦ですか……と、ここで、僕も個人的な終戦を迎えているのではないか、と思いついた。2025/02/01
九曜紋
10
SFとは言うまでもなく、Science Fictionのことではあるのだが、未来が「視える」人にとっては、それはもうFiction(虚構)ではなく、Fact(事実)であるのだろう、と思わせてくれる作品集。重厚感溢れる1冊。2022/02/14
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