内容説明
化政文化華やかりし頃、瀬戸内の湊町・尾道で、花鳥風月を生涯描き続けた平田玉蘊。楚々とした美人で、一見儚げに見えながら、実は芯の強い蘇鉄のような女性。頼山陽と運命的に出会い、お互いに惹かれ合うが、添い遂げることは出来なかった・・・・・・。激しい情熱を内に秘め、決して挫けることなく毅然と、自らの道を追い求めた玉蘊を、丹念にかつ鮮烈に描いた、気鋭の時代小説作家によるデビュー作、待望の文庫化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たーくん
8
化政文化華やかりし頃、瀬戸内の湊町・尾道で、花鳥風月を生涯描き続けた平田玉蘊。楚々とした美人で、一見儚げに見えながら、実は芯の強い蘇鉄のような女性。頼山陽と運命的に出会い、お互いに惹かれ合うが、添い遂げることは出来なかった…。激しい情熱を内に秘め、決して挫けることなく毅然と、自らの道を追い求めた玉蘊を、丹念にかつ鮮烈に描いた、デビュー作。 2019/12/19
喪中の雨巫女。
8
《母‐図書館》しかし、女絵師は、しがらみ等で、好きな人とは、結ばれずなんだか切なかったなあ。2012/10/13
ヤマセミ
4
半分読んだところでは、地味で感情を抑えて動きがなくてつまらないなぁと思ったが、女絵師平田玉蘊が叶わぬ恋を世間から揶揄されても、ひたすら素晴らしい作品を描き続け、静かに頼山陽を許したくましく生きる強さに惹かれて、ぐんぐん読み進めた。爽やかな読後感だった。2024/10/15
舟華
4
女絵師平田玉薀が頼山陽と出会い…散々振り回され、果たしてこのふたりは身を結ぶのか…。この時代の女性は腹を決めたらとにかく一本強くたくましい。背負ってしまったものが多すぎたのだろうが、女性としての生き方が不器用だったのかもしれないな。なにもかもを腹におさめて抱えながらも守るものを守ろうとまっすぐに立つ玉薀は本当に美しい女性だったのだろう。なんだかタイトル通り、蘇鉄を思わせる女性であった。2020/10/28
沼田のに
2
金と結婚は目的でなくて幸福への手段と経過だ、と思いながら読んでた。しかしながら自分は当時結婚して毎日この女とやる事のみが頭にある獣じみた目的で結婚したのを思い出して、まさか主人紅の豊は或いは頼山陽が同じだったらぶち壊しだなと思った。幸いそんなことはなくて平田玉蘊の高尚な一代記であった。平田玉蘊のもう少し毒があったほうが面白かったかな5/102014/10/28
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