日本経済新聞出版 敗者のゲーム［原著第８版］

著者名：チャールズ・エリス【著】/鹿毛雄二【訳】/鹿毛房子【訳】

日経BP（2022/01発売）

• ISBN：9784532359119

内容説明

世界100万部の超ロングセラー。
資産運用の常識を変えた伝説の一冊!

「市場と投資の本質」を伝える投資哲学の名著として、世界中で読み継がれてきたベストセラーを、最新データに基づき全面リニューアル。

変動するマーケットに一喜一憂する。じっくり考えて決めた投資計画を無視して、高値で買い安値で売ってしまう。そんな経験をしたことがある方は少なくないでしょう。では、市場動向に左右されることなく、大切な資産を守り、実り豊かな人生を実現するには、どうすればいいのでしょうか? 　本書ではその現実的な対応を教えます。

著者のエリス氏は、投資の成功は、値上がり株を見つけることでも、ベンチマーク以上の成績を上げることでもなく、「自ら取り得るリスクの限界の範囲内で、長期的な投資計画や資産配分方針を入念に策定し、市場の動向に左右されず、徹底的にその方針を守り抜く」ことだと言います。

そのための方法として詳しく紹介するのが、「インデックス・ファンド」への投資です。本書では、個人投資家が押さえるべき運用基本方針のポイント、成功する投資信託や確定拠出年金の選び方、投資の基本原則などについても広く解説。プロ・アマ問わず投資に関わる全ての人に広く役に立つ内容になっています。

■改訂のポイント
今回の改訂では最新データに基づき全面リニューアル。新たに6章を加え、2020年の新型コロナウイルスの蔓延がもたらした大暴落と急回復期など、最新の市場動向もふまえて内容をアップデートしています。

目次

序　文
まえがき
　
Ｉ　資産運用でまず押さえるべきこと
II　運用を少し理論的に見てみよう
III　私たちの人生設計と投資
　
付録
訳者あとがき
注

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ツン]

どんなに考えてもプロには勝てないのだから、ミスをしないのが大事。ということで、何も考えずにインデックス投信に積立というのは賛成です。ただ、逆にいうと、それならこれを読んで知識を深める必要もないのでは？と思ったり。

2023/01/27

[とも]

分かりやすくて説得力がある。 インデックスに長期で投資していこう。 自分を知って、リスクを知り、人生設計をして。 ゴールを決めて地道に堅実に、止めないで続けよう。

2024/04/22

[R]

インデックス投資の啓蒙書。ここに書かれていることを30年前にやっていたら、今頃大金持ちだったなと思うことばかりなんだが、今もっておそらく最強であろう投資法を解説というか、補完している。昨今のAIトレードも考えると、いよいよもってインデックスでしか素人が勝てる見込みがないというのは理解できるんだが、これもまた、インデックスですら勝てなくなるということがあるんじゃないかと思ってしまった。投資は勝ち負けではないはずなんだが、気づいたらゲームだと思ってしまうのが素人なんだろうか。

2023/02/23

[名古屋ケムンパス]

長期、分散、インデック投資のすすめ。予測不能な市場に生き残る術をを只管説いてくれます。

2023/10/09

[stobe1904]

【インデックス投資の先駆け】長期的視点ではインデックス投資以外は敗者のゲームとなってしまうことを説いたインデックス投資の古典的な啓蒙本。内容的には真新しいことは書かれていないが、自分の投資スタイルを再確認する意味合いでとても有意義だったと思う。最近出版された『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』のほうがカバレッジが広く、内容も充実しているかもしれない。★★★☆☆

2022/05/31