内容説明
オッフェンバックが創始したオペレッタは、どのようにして世界的な隆盛を極め、その後の凋落、そして再評価という道筋をたどったのか。作品を分析し、人物像にも迫りながら、彼の作品群が近代日本のオペラ受容と現代の音楽劇の発展に果たした功績を照らし出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ユーカ
13
ナポレオンの劇場政策からオペレッタの誕生、オペレッタの父ともいえるオッフェンバックとその作品について丁寧にまとめられている。運動会の定番曲「天国と地獄」がフレンチ・カンカンと共に一人歩きした過程もよくわかった。海外のオペラ劇場で、オペレッタの古典作品の復興が試みられているが、オペレッタは当時の世の中の風刺、鏡のようなものなのだから当然の流れなのかもしれない。2022/10/10
チューリップ
3
オペレッタの事をよく知らなかったのでどういう物なのかってのがおおまかな歴史と一緒に知る事が出来て興味深かった。評判も最初はそんなによくなくても色々考えて変えていったりする事で違ってくるんだなとかそれなりに途切れずに続いてきたんだなとか分かって面白かった。2017/06/29
葛
1
著者:森佳子 発行:2017年3月3日第1刷 定価:2800円+税 発行者:矢野恵二 発行所:株式会社青弓社 印刷所、製本所:三松堂 装丁:犬塚勝一 2024/03/17
E
0
普仏戦争の文化的意義を再確認2020/02/27