内容説明
社会と現実の自分のはざまで、ややこしく考え、うろうろする。若い頃はそんなことこそが大事だと稀代の数学者は語る。身近な悩みに答える人生探究の1冊。
目次
第1話 頭がいいとはどういうこと?
頭が不器用?
才能とは何?
なぜ学歴は重視されるか
数学の出来は遺伝なの?
努力はむくわれる?
学校は何をしているところ?
人間はそんなに単純ではない
大学は変わる
カッコつけてもいい
世間はチャンスゲーム
第2話 先が見えないのは当たり前
女子に数学は向かないか
男子は型にはまりがち?
男子のプレッシャー
自由な働きかたを求めて
人生を二十年単位で考えれば
親別れ・子別れ
人生のレールはどこに向かうかわからない
いまを生きる
同じ場所でも仕事は変わる
研究者の生きる道
過去は白紙に?
第3話 自分らしく生きるとは?
特技は何か
孤独なのもちょっといい
向き不向きはある
ダメモト主義でいこう
生きかたを決めすぎない
正義をこんなふうに考える
信頼できる首相はあぶない
非行の芽はたいせつだ
枠にこだわらず生きる
経験にはいいも悪いも混じっている
◆次に読んでほしい本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れっつ
38
森毅先生と言えば、数学者でありテレビにもよく出ていて、独特ののんびりした雰囲気の関西弁で、まぁ気楽にいこうや的なことをよく言っておられた印象。このちくまQブックスは、森先生のあの語りそのままに書かれていて、まるで大学の講義を聴いている感じ。実は1990年に同タイトルの本が出ているので、それを細かく章分けし、イラスト図解をプラスしたのかな。森先生がご活躍された時代を知らない今の中高生たちにはピンと来ない表現も多いと思うけど、若いうちは悩んで立ち止まって考えて遠回りも良し、いろいろやんなさい、って感じかな。2022/02/20
sazen
8
10代向けにしては、難しい。著者が教育や学歴を俯瞰で語っているので、渦中の人間にはピンとこなさそう。どちらかというと保護者向けかな。学歴?そんなもん、「将来どうなるかわからない」という不安をひとまず隠すための一つの方策でしょ。大学で学ぶ内容なんてすぐ古い情報になっちゃうんだから。という記述には「身も蓋もねぇな!」とは思った。と同時に「常に自分の中になかった新しい思考や技術を習得しようとする姿勢自体が大事」というお言葉、これこそが真実なんだろうな、とも思いました。2023/08/19
fumikaze
5
(重複して購入)2025/07/28
joyjoy
5
ちくまQブックス。「読み終えたときには、次のQが生まれてくるかも?」と、カバー見返しにあるが。。。 え?そうなの?ほんとかな?現代ならこうかも?自分はこう思うかも?という感じで、たしかに読後Qだらけに。たくさん「悩め」ってことなんだよね???2022/07/17
n-shun1
2
青春か。青→春,朱→夏,白→秋,玄→冬。青→龍,朱→雀,白→虎,玄→武。一癖も二癖もある数学者の意見。一癖も二癖もあるけど本質は慎重でバランスを考えている人のようだ。いろいろ悩むのは当然。見えない未来だから。確実な世界,信頼できる存在,そんなのがあればありがたいが,そんなものがないのが世界の標準。であれば,自分が熱中できることを自分なりにやりきることだ。頭の良さ悪さはどの水準を使うかによる。表裏一体,左右上下,両極中庸,対となる考えを検討してみる。正しいこそ疑い,別の道を考えてみると意外と面白い。2024/06/22
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