内容説明
バレエに恋したモンパルナスの悪ガキ、パトリック・デュポン。 「世界で1番のダンサーになる。」――そう誓った彼はヴァルナ国際バレエコンクールで金賞を獲得し、 パリ・オペラ座バレエのエトワールに! その後の彼を襲った病気と失意の日々。 華やかな復活。人気ダンサー、デュポンが自らの軌跡を生き生きと語る。 面白いエピソードが満載! 巻末には月刊「ダンスマガジン」の追悼文を掲載。
※電子版では紙の書籍と内容が一部異なり口絵写真は収録されておりません。
感想・レビュー
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kokekko
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400ページ超の大作を、軽く「超訳」した作品。ブルメイステル版の「白鳥の湖」で踊る彼を見て、読みたくなりました。天真爛漫な悪がきぶりから、ヌレエフやベジャールらとの親交、オペラ座とのすれ違いなど、派手な事の目白押しな人生ですが、いきいきと弾むように楽しく、すぐに読み終わってしまいました。パトリック・デュポンという強烈な個性を持った人の人生を、ちょっと垣間見させてもらえるような、楽しい本でした。闘病中のヌレエフの「忘れないでくれ」のエピソードにじんわり。今の彼の事を考えると、また別の意味でも切ないです。2009/11/11