ちくま文庫<br> 女将さん酒場

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ちくま文庫
女将さん酒場

  • 著者名:山田真由美【著者】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2022/01発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480437587

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内容説明

日本のオーナーシェフの世界は圧倒的に男社会、飲食の仕事は肉体的にも精神的にもハードで、結婚や出産などライフステージが変わりやすい女性には務まらないと。そんな厳しい世界に飛び込み、生き生きと活躍する女性料理人がいる。彼女たちはなぜ料理の道を志したのか、その決断を支えたものは。飲食に生きる人生を選んだ彼女たちの想いや喜びを丁寧に描いた、すべての働く女性たちへのエール。

目次

ひとりの「覚悟」 林佐和『やくみや』荒木町
東京で、十年 出会いはゴールデン街 忘れられない三品 ぶれない芯 オーダーメイドごはん 内なる力を喚び起こす 半歩先の提案
イタリアマンマは三度めで花開く 渡邊マリコ『fujimi do 243』西小山
指先までおいしいよ 省かない、惜しまない まかない仕込みのパスタ もつが好き、もつを極める 私は私らしく楽しもう 女将のキャラも味
静かな革命を、八ヶ岳から 山戸ユカ『DILL eat, life.』北杜
行動する女将 雪のない八ヶ岳で 「土地を食べる」放浪の旅 自然がもたらしてくれるもの 景色が浮かぶ料理
今日、ごはん食べに来ない? 大塩あゆ美『あゆみ食堂』諏訪
手の料理 この子は何かやるだろう 料理の〝気〟 まっすぐな誠実 「おいしいものだけ、つくり続けなさい」 「楽しい」の魔法 本当にやりたいことって? 東京でもなく伊豆でもなく 彼女の信念
一杯のラーメンが永遠になるとき 宮代とよ子『ししまい』大磯
味噌汁のようなラーメン 父の背中を見ながら ラーメンでなくてもよかった 音楽のような時間と空間を 一杯のラーメンにこめたもの 「ししまいらーめん」ができるまで 日常を「演出」する
その椅子さえあれば 金岡由美『ぼたん』清澄白河
河岸のぼたんちゃん 現代の女将が立つところ 「間合い」のサービス 悪いときこそ、攻めろ 祭り女の気質 心の椅子の背もたれに
男たちが素顔に戻れる場所 越野美喜子『こしの』渋谷
道玄坂、ネオン街の片隅で 名を呼ぶ魔法 コの字カウンターの指揮者 専業主婦からの転身 占い師のお告げ ゴルフと富士山
野菜と対話しながら百まで 土井美穂『あめつち』学芸大学
カウンターの暗がりにひとり 静けさの価値 余韻が心地よい店 料理は、加減ひとつ 星野道夫に導かれて すべて自分で引き受けたい レシピよりも大事なこと 野菜が生きる糧をつくる
だしに始まり、だしに終わる 田中悦子『さかなのさけ』六本木
忘年会も新年会もない六本木で 緊急事態宣言下の引きこもり料理教室 女性料理人の先駆者 料理はだしです 作為のないきれいな味
下町酒場から広がれ、世界平和 荘司美幸『はりや』鐘ヶ淵
酎ハイ街道の終着点 のれんの重みより、もったいない 「きちんと」が当たり前の昭和仕事 困っているひとを放っておけない 女性のための縄のれん 夢はない。しいて言うなら……
働く女性の味方でありたい 大濱幸恵『おおはま』鎌倉
メニューの森に迷い込む おすすめは全部です 父に捧げる千切りキャベツ うちは居酒屋だから 公平のひと ひたむきだから、迷う 激動の一年を経験して 心に灯りがともる場所
あかねさす天へ向かって 姫田あかね『よしろう』鎌倉
本と酒場は似ている 男名前にしたかった たこの成仏 ささやかな自負 「女将さん道場」として 女将の願い
エピローグ 「自分の場所」をつくった女性たち
メニューのない店で 彼女たちが「自分の場所」をつくるまで 開拓者としての女将 女将さん酒場は、私たちの物語
おわりに
女将さん酒場一覧

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

61
テレビドラマで、女将さん目当てで近所の商店主たちが集まる酒場がありますが、ここに紹介されている女将さんたちは、そんな隙を与えません。お店の紹介ではなく、女将さん自身を紹介されていて、それぞれのドラマを感じさせてくれます。取材期間にコロナでの自粛もあり、数年後に読むとまた違った感想が生まれてくるように思います。2021/12/05

かずぼう

32
自分も女将さん酒場に通いたい!と思わせてくれる本。コロナ禍でTAKEOUTした客の一言『美味しかった、でも店で食べるのと何か違うんだよな~、ここで食べ呑むから最高なんだよ』に共感。独身の頃、家で呑んで『何か店で呑むのと違うんだよな』と親に言ったら、『じゃ、家で金払って飲めば旨い』と言われたのを思い出した。どこかの店に通おうかな。2022/11/26

K1

13
居酒屋は明日の活力をつくる場所ーコロナの影響で外飲みがしにくいご時世ですが、酒場の灯りを消してはいけないと思いました。2022/08/20

こだま

6
一人で自分の店を切り盛りする女将さん13人が紹介されています。コロナ禍で奮闘する様子も描かれていて、個人経営の飲食店を応援したいと思いました。2021/09/20

ごーちゃん

1
著者の「おじさん酒場 増補新版」という著作が楽しく、面白くてこの作品も間隔を空けずに続けて読んだ。「おじさん酒場 増補新版」では一つの店に対して様々なキャラクターの面々、お客という名の一癖も二癖もある酒飲みおじさんやスマートな酒飲みおじさん達。この作品では一つの店に対して店主である一人の女将。女将の思いや考えなどの掘り下げがしっかりしており、感心する場面は多々あるがいかんせん真面目過ぎて疲れる。2021/08/25

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