内容説明
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2020年秋、国立歴史民俗博物館で開催され、大きな話題を呼んだ展覧会「性差(ジェンダー)の日本史」を読みやすい新書に再編集。無意識のうちに私たちを強く捉えているジェンダー。日本で「男」と「女」という区分はいつ生まれたのか? 日本の社会の中でジェンダーがどのような意味を持ち、どう変化してきたのか? 豊富な資料を通して、驚きと発見に満ちたその歴史を読み解く。ジェンダー史の入門書。
目次
プロローグ 倭王卑弥呼
第1章 古代社会の男女
第2章 中世の政治と男女
第3章 中世の家と宗教
第4章 仕事とくらしのジェンダー ―中世から近世へ―
第5章 分離から排除へ 近世・近代の政治空間とジェンダーの変容
第6章 性の売買と社会
第7章 仕事とくらしのジェンダー ―近代から現代へ―
エピローグ ジェンダーを超えて―村木厚子さんに聞く
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
寺(いつも上品でごめんね)
79
集英社インターナショナル新書は、集英社新書より良い本を出すので素晴らしい。『性差の日本史』展は、見に行く事は無理だったので、図録だけでも見たいと思っていた。しかし高いので迷ってそのままになっていたが、まさかこんなコンパクトで良い本で出るとは!嬉しい。図版が多いのですぐ読めてしまうが、これは図版の多さだけではなく、内容の面白さもあると思う。すぐ読める本ほど面白い本だったりするものだ。日本史は好きなので、割に知っているかと思っていたら大間違いだった。「売春が最古の職業」というのは誤りである話は少し感動。2021/10/19
たま
76
国立歴史民俗博物館の「性差の日本史」展(2020年秋)の記録。個々の事項は聞き覚えがあっても、歴史の時間軸に沿って配列され印象が鮮やかになる。江戸から明治にかけての家制度が古来の伝統、日本文化と思われがちだが、事情はそんなに簡単ではないと良く分かる。それに奈良時代の采女や外向きの役割を担っていた「奥」の女房などの項目では最近読んだ時代小説が思い出され、地道な歴史研究がエンタメに反映され、わたしのような一般読者にも届いているのがうれしい。2025/01/14
venturingbeyond
39
歴博の企画展示、『性差(ジェンダー)の日本史』の内容をコンパクトにまとめた一冊。SNSなどで、話題の企画展示が行われ、主催者側からも積極的な広報や展示内容に関する情報提供が行われ、行ってみたいと思いながらも、コロナ下で歴博に足を運ぶことはできず、巻頭で紹介の通りのまさに鈍器の図録を通販で購入し、パラパラと眺めていたところ、新書が出るというので即購入し、一気に読了。個々のテーマの掘り下げは、分量的なこともあり物足りなさはあるものの、通史と主要テーマを一望できる入口の一冊としては、なかなかの好著でした。2021/12/12
かさお
25
2020年に国立歴史民俗博物館で開催された「性差-ジェンダーの日本史」ダイジェスト版。ジェンダーとかLGBTQとか、うっすら分かってるつもりでも、まだまだ誤解している事が多いと気づかされる。習うより慣れろ、でないと難しいなぁ。歴史書に余り登場しない埋もれた女性史、社会の中で男女の区分が何故意味を持つのか、不平等や抑圧を生むのか、史実から検証するジェンダーへの問い。まぁ色々読んで思ったのは、政治、戦争、メディアが大きく関わっていて、男も女も国家にとって都合良くなるよう操作されてきたんだな、という事かな。2024/10/08
さとうしん
17
特別展のダイジェスト(確かに図録は分厚すぎる)。多様な資料を用いて古代から近代まで日本のジェンダーの歴史がよくまとめられている。少なくとも日本では「遊女は最古の職業」ではないことが驚き。強いて言えば慰安婦への言及があればよかったが、その示唆は得られる。2021/10/09
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