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内容説明
男色、不義密通、遊廓遊び…。
江戸人のおおらかな「性」の実態を豊富な史料から解き明かす。
『江戸の性談』(講談社単行本、講談社文庫)改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ
11
江戸人の性=江戸っ子のまぐわい=都会っ子のセックスというようなことが書かれている春本といきり立ちつつ読んでみた、べらんめえ。あっしの股ぐらにぶら下がっている暴れん坊将軍は興味がなかったみたいで皮を被ったままでやんした(仮性)べらんめい。先輩がどんだけ雅にまぐわってたか調べてみたら「松葉くずし」やら「帆かけ舟」の他にも「達磨返し」とか「抱き地蔵」なんて豪快な技があっておそれいるやら気持ちよさそうやら。手前ときちゃあ、あいなめのときにふぐりを責められると蟻の戸渡りがぎゅんとえれきてる感じになっちまうんでい。 2016/12/17
菫子
6
江戸の方々は今よりも性行為に精力的だったことは、大人の遊びがない時代なので容易に想像できましたが、武家の妻は性に奔放だったという記述がとくに頭に残りました。少し男性目線なのが気になりましたが…、総じて面白かったです。2024/02/11
ヨッフム
3
江戸の性風俗を一望俯瞰できる新書です。衆道(同性愛)、肛門性交、春画の庶民的流行、卑猥な見世物小屋や、日常茶飯だった女郎買い、セックスアピールとして女性に「下着の洗濯を頼む」風習、などなど。開放的で多様な、江戸の性のあり方が紹介されています。デリケートな題材ですが、むやみに刺激を煽る書き方ではなく、豊富な文献からのエピソード引用が主で、割とアカデミックな内容です。性は、生と切り離せないからこそ、深い理解ができると楽しいですね。2014/01/23
nur1202
1
しょうがないかとは思うのだけれど、やはり男色が中心になっちゃうのね。 キリスト教の考え方が入る前の、一般的な男女関係の話を期待していたんだけれどなぁ。 江戸時代のある程度まではお風呂も男女別じゃなかったとか、そういった話を読みたかった感じ。 ま、興味の持ちどころはそれぞれですからね。2013/12/22
momen
0
猥談本の域を出ず微妙。社会システムや当時の常識に基づいた性生活の分析を期待したが、日記や創作物語から抜粋した猥談を寄せ集めて面白おかしくまとめただけという感じで期待外れ。古い本ゆえか著者の性の対する考えも現代と乖離している。同著者の「武士道とエロス」が男色を歴史的に分析した内容であっただけに残念。なお「性の目覚めを自覚したのは何歳か」という大正時代のインタビューで「6-7歳」という答えが一番多かったようだが、現代の研究では(性的な意味はなく)乳幼児期から自慰行為はするのだそうで、児童の性研究と比較したい。2023/10/20