内容説明
『君と抱く』
家に帰ると玄関先に赤ちゃんが!!
独身男の不思議な体験を描く、
笑えて心温まるヒューマンドラマ。
『夢想ペン作家日和』
持ち主を選ぶ特別な万年筆に選ばれた日和は、
その力で晴れて小説家になった。時が経ち、
死期が近くなった日和。しかし、一向に
次の持ち主が現れず、しびれを切らし……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZUKO
13
「君と抱く」独身の男性の一人暮らしの家の玄関に突然赤ちゃんが! 「夢想ペン作家日和」不思議な力を持った万年筆を通して通う人々の気持ち✨本当にとても素敵な小説であり出会えてよかった作品✨2022/01/22
小鳥
5
とても心温まる二つのお話でした。 普段ミステリーばかり読むのですが、心穏やかな気持ちになるファンタジーな世界観が良かったです。 子どもがいて、その子が小学生以上になった人ならきっと赤ちゃんの頃したお世話を思い出すと思います。赤ちゃんて本当に可愛いですよね~!母性、父性をくすぐられる描写が溢れていました。もちろん大きくなっても可愛いですが。 人を想う気持ちが伝わるって素敵です。今年読んだ中で一番ハートフルなお話でした。 とても読みやすくて、読書を普段しない方にもおすすめです。2021/12/29
遠宮にけ❤️nilce
4
二つの童話のような、ファンタジックな物語。 一作目は、玄関の内側に赤ちゃんを置いていくとは何者だ? いったいどんな事情が? とミステリ感覚で読み進めてきたが、ただただ可愛く自分に懐いてくれる赤ちゃんとのハートフルな関係、自分の来し方を味わう物語でした。優しい世界です。 二作目は運命という言葉が浮かぶ展開。主人公は使命に従って生きたってことになるのだろうか。神々の意思みたいなものがあるとしたら……などと思い巡らせました。2025/11/26
君島 嵐士
4
サクサク読める作品。 ほのぼの系だと思う。 どちらの作品も、粗削りながら読者に訴えかけるものがある。 帯に書いてある、違和感は確かに読む手を止められなかった。2022/01/03
Mau
3
買い物に行くと私も可愛らしいベビー服を眺めたり、自分が子供の頃遊んでいた玩具がまだあると、いつか子供にもと想像して自分の中にある母性に最近気づいた。赤ちゃんと何らかの形で関わることによって芽生えてくるのかな。君を抱くの主人公の物語を読んで微笑ましかった。2022/09/20




