日本経済新聞出版<br> バリュエーションの理論と実務

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日本経済新聞出版
バリュエーションの理論と実務

  • 著者名:鈴木一功【編著】/田中亘【編著】
  • 価格 ¥3,960(本体¥3,600)
  • 日経BP(2021/12発売)
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  • ISBN:9784532135232

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内容説明

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 バリュエーション(企業価値評価)とは、特定の会社自体の価値やその株式の価値を算出する手法。日本にはM&Aが盛んになり始めた20世紀末に導入され、瞬く間に定着しました。M&A、TOB、事業承継、事業分割において不可欠なデータを提供するバリュエーションですが、実務の現場において、実務家の一部が自分たちに都合の良い結論を導くために、背景となる理論の一部をつまみ食いして使っており、企業価値評価実務の全体を通してみると、必ずしも理論的一貫性がとれていないのではないかという懸念があります。
 本書は、このような懸念を踏まえて、その背景となる理論の前提との整合性や、実務上の運用において評価者に許容される裁量の範囲について、法学、経済学、金融経済学、会計学の研究者に加えて、企業の合併・買収(M&A)の専門家である法務分野、および実際の企業価値評価に携わる実務家が、企業価値評価の実務において、裁判などで争われているような論点を取り上げ、そこで当事者が引用している理論の妥当性や問題点を検証するものです。
 バリュエーションそのものの解説書は、入門書から専門書まで数多く刊行されていますが、日本においてどのような問題が存在し、実務上何に注意すべきかといった観点からの解説はなされていません。本書は、M&Aに関わる実務家が知っておくべきバリュエーションの課題を包括的に解説する初の試みです。

目次

第I部 日本のバリュエーションをめぐる課題
第1章 M&Aやファイナンスにおけるバリュエーションの実務と課題
第2章 会社裁判におけるバリュエーションの課題

 第II部 M&Aにおけるバリュエーションの実務
第3章 M&Aのプロセスとバリュエーション
第4章 わが国のM&Aにおけるバリュエーションの実務

 第III部 会社裁判における問題点
第5章 日本の会社裁判におけるバリュエーションに関する法的論点
第6章 米国・デラウェア州の会社裁判におけるバリュエーションの争点

 第IV部 バリュエーションの理論:インカム・アプローチ関連 
第7章 インカム・アプローチの基礎
第8章 特殊なバリュエーションに関する理論
第9章 フリー・キャッシュフローの現在価値合計に対する加減算項目
第10章 ディスカウントとプレミアム
第11章 支配プレミアムとシナジー効果の理論的考察

 第V部 バリュエーションの理論:インカム・アプローチ以外の手法
第12章 マーケット・アプローチ
第13章 コスト・アプローチ
第14章 特殊なデリバティブのバリュエーション:新株予約権を活用したファイナンスの課題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nekozuki

6
バリュエーションの理論的な位置付けと裁判における考え方、新株予約権のバリュエーションなど、その他のバリュエーション実務書対比ではよりアカデミックとリーガルを意識した分析になっている。着眼点が類書とは異なり、また実務家においても必ずしも知見が共有されていない点が多いものと思われるため大変参考になった。2023/11/17

pikka_bookk

0
会社裁判の実例が紹介されている。かなりマニアック。2024/01/22

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