ボランティアと有償ボランティア

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ボランティアと有償ボランティア

  • 著者名:安立清史【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 弦書房(2022/01発売)
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  • ISBN:9784863292390

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内容説明

なぜ、有償ボランティアという概念は必要になったのか

紙版の出版元は弦書房。無償のボランティアと有償のボランティアは矛盾しているのでしょうか。ボランティア活動に生きがいを見つけて、長くその活動を続けたいと考える人たちにとって、「ボランティア」概念の拡大が必要だと考えるところから、本書はまとめられています。個人や非営利団体が継続的に活動を続けるためには、どういう枠組みを作ればよいのでしょうか。「労働」観、「仕事」観が崩れていく時代で、まったく新しいボランティアの見方を描こうという試みです。〈有償ボランティア〉という概念はなぜ必要なのでしょうか。

【著者】
安立清史
1957年、群馬県生まれ。九州大学・大学院人間環境学研究院・共生社会学講座・教授。専門は、福祉社会学、ボランティア・NPO論。著書に『介護系NPOの最前線-全国トップ16の実像』(共著、ミネルヴァ書房、2003)、『ニューエイジング: 日米の挑戦と課題』(共著、九州大学出版会、2001)、『高齢者NPOが社会を変える』(共著、岩波書店、2000)、『市民福祉の社会学――高齢化・福祉改革・NPO』(ハーベスト社、1998)、『21世紀の《創造の共同体》』(弦書房、2021)など。

目次

第1章 ボランティアと有償ボランティア
──何が問われているのか
《コラム》「有償ボランティア」とその普及の実態
第2章 「有償ボランティア」は矛盾か
──流山裁判をめぐって
《コラム》アメリカの病院ボランティア・システム
第3章 ボランティアに突き刺さった2つの棘
──パターナリズムと功利主義
《コラム》「ボランティア拒否宣言」について
第4章 「労働・仕事・活動」そして「天職」
終章 これからの世界へ向けて
あとがき──二つの中心をもつ楕円

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とろりんとう

6
お気に入りの方が読んだ本。ボランティアにおける無償と有償の区分け、定義、あるべき姿などの提示を期待したが、結論はない。volunteerという言葉自体が海外から輸入され、本来は神の声に従う自発的なもの。日本では公益的な民生委員が源流。有償だと功利主義的、インセンティブの享受と考えがちだが、労働・仕事・活動の三方向且つ楕円の二軸的に考えるなどいろいろな視点があっても良く、ある意味曖昧さが必要なのかもしれない。障がい者の花田えくぼ(仮名)の「ボランティア拒否宣言」は無意識の善意暴力を現し、考えさせられた。2024/08/03

ちゃすくん

0
ボランティアの意義は、無償の慈善活動が想起されやすいが、語源的には「自発的」に何かをするということが大きい。しかもそれは一神教的な価値観の上での自発的である。しかし、語源からズレていようが日本独自の凝り固まらない概念として普及するならば良いことである。また、権力構造の話が途中に挟まれる。人の為に活動をすること、「良い」を強制することは上下関係を作り出す。思うに、人の為に何かを行う活動ではなくても、自分が望んだ通りに現実に干渉すること、そしてそこに他者の存在があれば、権力構造は生まれてしまうものなのだろう。2022/05/06

たっとちゃん

0
何の気なしに手にした本ですが、労働とは何か、仕事とは何か、労働でない仕事や労働を越えた仕事について、寝床の中で、モヤモヤと当て所もなく考えてしまいました。まあ、こんな読書もたまには良いかなぁ。2022/03/13

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