内容説明
完全密室の七四式戦車(ナナヨン)内で、死体が見つかった――。
自衛隊内の犯罪の捜査および被疑者の逮捕を行なう部署である中央警務隊。
隊長・大曽根より、突然の命を受けた甲斐和美三等陸尉は、富士駐屯地に向かい、
第百二十八地区警務隊の捜査に協力することになった。
それは単なる自殺と思われた事件だったが、内部からの告発により、殺人の可能性があるという……。
甲斐和美は富士駐屯地に急行し、自衛隊組織の暗部に迫っていく――。
『このミステリーがすごい! 』大賞優秀賞受賞作家が贈る、渾身の自衛隊ミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
モルク
89
自衛隊の組織内の犯罪を捜査したり逮捕も行う中央警務隊の女性自衛官甲斐三等陸尉が挑む事件。密室である七四式戦車の中で見つかった遺体、自殺として処理されようとしていたが甲斐は疑問を持つ。自衛隊の特殊な用語や、入隊までの道のり、組織、階級、昇進方法…様々のことがわかりやすく書いてあるが、階級区分や略章の表を何度も確かめる。珍しい若い幹部の女子自衛官に対する目のなか途中からはアクションシーンあり、友情あり、涙ほろりの場面もあり読み手のスピードもアップ。なかなか硬派なミステリー。著者の他の自衛隊ものも読んでみよう。2025/03/29
オーウェン
48
富士駐屯地の自衛隊内で、七四式戦車の中で死体が発見される。中央警務隊の甲斐三等は事態の捜査を命じられる。一方ソフトウェア会社の社長坂本は七四式戦車のプログラムの不具合を指摘され、単身富士駐屯地へ乗り込む。当然両者はリンクしていくのだが、その捜査以上に膨大なのが軍描写。軍隊内の規律や地位。戦車や重火器のリアリティある説明がかなりの量。セリフが少ないので、読むのに時間が掛かる作品。一応ミステリ的な味付けもあるが、あまり事件の本幹に関わってないのが気にかかる。ミリタリー好きな人が見たら満足する類いなのかも。2026/05/11
チアモン
41
一気読みだった。前作の「深山の桜」に少し登場していた警務職種の自衛官、甲斐3尉が戦車の中で起きた密室殺人事件の謎を解いていくお話。自衛隊出身の作家ということで、自衛隊の事が事細かく描かれており、とても興味深く読み進められた。また、次作が読みたくなる作家さんに出会えました。2018/03/01
keith
26
自衛隊の七四式戦車の中で自衛隊員の遺体が見つかる。自殺と処理されたが、警務の若き女性自衛官甲斐は他殺ではないかと調査を始める。話は最初は静かに進みますが、途中から予想外の騒動に発展。専門用語が多くて少し難しかった。2019/06/30
金吾
25
自衛隊を舞台にしたミステリーです。最初は自衛隊の説明が長すぎるため読みにくく感じましたが、途中から読みやすくなりました。ただ北かよと思いました。2021/06/23




