内容説明
『夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業』待望の続編は、世界一わかりやすい俳句鑑賞の授業」です。俳句は、「俳句を作る」力だけではなく、「俳句を読み解く」力をつけることが、上達の2大ポイントだと夏井先生は言います。「俳句を読み解く」ことは「鑑賞」といって、俳句を様々な角度から味わっていく作業です。他の人の俳句を読み解くことが、俳句の型や言葉の使い方、文法など、自分が俳句を作るときの技や知識を増やすことにつながっていきます。名句を解釈してから鑑賞する方法で、季語の豊かさ、助詞や助動詞の働き、「句またがり」、自由律、対比、俳人の人生を知る鑑賞法など、基礎から丁寧に学びます。前作で好評だった、小学生からシニアまで、どんな人でもすぐに一句できる「尻から俳句」や「十二音日記」のおさらいも掲載しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
38
プレバトで大人気の夏井先生が俳句の基本的な味わい方を丁寧に解説してくれている本。深く理解して身についたとはとても言えませんが😅楽しく読ませてもらいました。2023/08/10
森の三時
38
プレバドでの夏井先生の解説や添削はとても分かりやすいですが、本書も夏井先生の親しみやすい話し言葉で、俳句鑑賞の授業のような感じでした。1頁の行数も少ないので1時間もあれば読めてしまいます。題材は主に教科書に掲載された俳句で一度は耳にしたことがあるものばかりです。助詞に注目など鑑賞のツボが身に付きます。欲を言えば、もうちょっと多くの句を載せてほしかったです。2022/04/15
こまり
28
プレバトの俳句コーナーを見ていて、いつき先生の解説と直しの句がすっと腑に落ちて、いつもすごいなぁと思っていた。俳句を作ったことはないけれど、この本を読んだら、ここで一句、とかいってさらさらと詠んでみたくなる(^^;助詞、助動詞の一文字の使い方次第で、浮かぶ情景や心情が変わってしまう。難しいけど面白そう。俳句を読み解く順番はまず解釈そして鑑賞。そんな風に考えたこともなかった。先生のYou Tubeも見てみたい。2022/03/02
ショア
25
俳句授業の第2弾。初心者向けにわかりやすく、助詞や基本の型などから解釈と鑑賞の仕方を教えてくれる。有名な句も俳人の人生背景を知ったうえだと鑑賞がかわることも。俳句は17音に含まれる作者からの謎かけのようなもの。読み解く側にも俳筋力が必要。俳句鑑賞は季語の豊かさ、日本語の奥深さ、美しさの探索。助詞一語でガラッと印象が変わる面白さ。自分で俳句を作るとより俳人の句がおもしろくなる。2022/06/18
なおみ703♪
15
作ることと、鑑賞すること、両輪でもって力がつく。ひとつひとつ、言葉を大事に使おうという気持ちにもなる。夏井さんのYouTubeも時折見てみようと思う。池田澄子さん「じゃんけんで負けて蛍に生まれたの」すごい句だと思った。2022/02/22