文春新書<br> 歴史探偵 開戦から終戦まで

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文春新書
歴史探偵 開戦から終戦まで

  • 著者名:半藤一利【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2021/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784166613441

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内容説明

山本五十六の決断力、ニミッツの統率力、昭和天皇のドイツ観――リーダーシップに見る太平洋戦争
開戦から80年。日米の指導者を縦横無尽に語りつくす!
未収録「歴史探偵」エッセイシリーズ三部作 完結篇。

「太平洋戦争と言う一つ歴史、それを眺めていきますと、人間と言うものはいろんな面を見せます。いろんなことを考え、またいろんな過ちを犯すわけです。その一つ一つが全部教訓になるというわけではございませんが、少なくとも上に立つ人達はどうあるべきかということに関する限りにおいては、多くの教訓があるのではないかと思います」(本文より)

・真珠湾攻撃作戦に見る山本五十六の「偉さ」
・ ニミッツ抜擢はアメリカ軍の柔軟な人事の象徴
・部下に任せて責任は取る南雲忠一
・日本海海戦、作られた東郷平八郎の「決断力」
・ドイツの街中で考えたヒトラーの時代
・日本とドイツ、空襲の違い ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

102
第一章 提督たちのリーダーシップ。2章 昭和天皇とヒトラー 3章 ドイツのなんというこもない話 4賞 櫓太鼓や隅田川。タイトルが「開戦から終戦まで」となっているが思っていた内容とすこし違うのでやや戸惑う。それでもリーダーシップについての話はわかりやすくて読み応えがあった。戦時中のリーダー 日米の比較、明治のリーダーについてなど。ドイツの話はなかなか面白かった。4章は飛ばしました。図書館本2022/03/30

skunk_c

67
昨年亡くなられた著者の文章4編を収録。署名だけでネットなどで手を出すと、かなり予想と違うものになるかもしれない。最初の講演録こそ「提督たちのリーダーシップ」だが、残りのうち2編はドイツ統一直後にベルリンに行って思ったことと、ドイツに関する様々な随想。もちろん先の大戦に関連することも出てくるが、特に第3章の「なんということもない話」がその目の付け所、話の広がり方の巧みさで一気に読んだ。4章は相撲に関する思い出とか蘊蓄とか。でもその中にさらりとご自身の空襲体験が差し込まれていたりするので、署名に偽りはないか。2022/02/10

へくとぱすかる

54
旧日本軍の指導者層のリーダーシップ(この言葉が軍隊用語だとは、初めて知った!)の取り方が、いかに外国と違っていたかという話から始まるが、戦時中も平時と同じように、年功序列的に上層部の人事が行われたとか、今でも日本の組織にありがちな側面が明らかにされる。後半は相撲の話。少し読んだだけで半藤さんが大ファンであることがわかる。皆勤賞をフイにしてまで、お父さんに国技館に連れて行ってもらったとか、さすが東京の人なんだなぁ。戦前の力士にも東京大空襲で焼死した人、隅田川で窒息死した人がいると書かれていて、あっと驚く。2021/12/21

金吾

32
リーダーシップ論の内容はなかなか面白かったと思いますが、講演のせいか事実誤認かなと思う部分があったのは残念でした。また山本五十六に対する評価は高すぎるとも思いました。第4章が良かったです。2022/12/09

Cinejazz

19
太平洋戦争中の日米両海軍の軍人のリーダ-シップを分析▷ミッドウェイ海戦で大敗を喫した空母機動部隊の司令長官・南雲忠一(1887-1944)中将を引合いに出し、山本五十六(1884-1943)連合艦隊司令長官が「南雲君ではどうも頼りないから小沢治三郎(1886-1966)中将の方がいい、彼に任せたい」と進言するも、年功序列に固執する海軍省人事局に一蹴された・・・「戦時なのに平時同様の人事をやっている。これじゃ勝てません」と筆者▷GHQが柔道、剣道、忠臣蔵まで禁止するなか、相撲をあっさり許可したのは何故か?2022/08/16

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