内容説明
この一族は救世主なのか? それとも――。古くからの住宅街に総勢10人の大家族が越してきた。オーラを放つ60代の女性を筆頭に、3人の娘とその連れ合い、孫の少女3人という女系家族だ。平安時代から神に仕える仕事をしてきたという一族は、不思議な磁力でたちまち地域の住民たちを取りこんでゆく。警戒心を抱く隣家に住む榊可南はそのルーツを探ろうとするが、蔓延し始めた感染症が思わぬ事態を引き起こしてゆく――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
167
タイトルと装画に誘われての一冊。ん・・ん。こんなに頁数が必要だったろうか?が率直な感想。古事記の勉強と言うか、断片的に聞いたことがある名前が出てくるが、全然進まずにそこらへんは斜め読み(汗)越してきた歩き巫女(なんじゃそれ!)当主・天子市子の持つ力も怪しくて、おまけに一族でやっていることが「えぇ?いいの?」なのだ。お隣さんにご用心って感じでなんだかなぁと本を閉じた。2022/01/21
fwhd8325
68
明野さんの作品はクールでいて鋭利な刃物のような印象がありましたが、この作品は今までに角が取れたようなどことなくユーモラスに感じました。ラストがコロナに絡めていくあたりは、まさしく今を描いている感想ですが、やや性急な印象も感じました。もっと壮大なる宗教観として描いてもよかったのではないかと思いました。2022/03/29
rosetta
27
★★★☆☆表紙の印象と違って随分軽い語り口。杉並の御屋敷町。隣に越してきたのは810年から31代続く歩き巫女の一族だった。最初不審を抱いていた主人公が第一印象を拭えぬまま取り込まれていく様が面白くはあったが特に盛り上がりもなく平板なまま終わってしまった。前半の民俗学の知識披露は楽しかった。まあ借地権を不法に手に入れたことと仲間の女達に遊び女の仕事をやらせていること以外は、人を拉致したり高額な布施を強要したりする訳でもなく、宗教としては健全な方ではないかと思う。明野照葉ってこんな小説書くんだ。2022/03/07
ときわ
23
新興宗教?って最初は思ったけど、これは「仏教伝来前の古い宗教が今も残っている」という話だな。納めるものはちょっとでよくて利益が得られるなら信者が増えるのは当然だ。今話題のあそことは真逆だもの。ただどうも分からないのが、お隣の土地を借りた経緯。お互い弁護士を立てて争う事態にならないように、うまくやれたのではないか。もしそうなら、地主を筆頭に信者を得ることが出来、もめごとは無かったはず。面白くするための設定なのか?登場人物たちのだれも好きになれなかったのに、どんどん読んじゃったわ。2022/09/23
眠り猫@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
18
んーなんだこりゃ⁈随所に興味をそそられる箇所はあるものの、なんだか頭の中が支離滅裂になる感じ。面白いようなつまらないような。読み進めるのにも時間がかかり、なんとか読み終わったけど最後まで「…?」が消えなかった。なんとも感想が難しい一冊でした。 2022/02/14
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