政岡憲三とその時代: 「日本アニメーションの父」の戦前と戦後

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政岡憲三とその時代: 「日本アニメーションの父」の戦前と戦後

  • 著者名:萩原由加里
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 青弓社(2018/07発売)
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  • ISBN:9784787273741

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内容説明

戦前の日本で本格的なトーキー漫画映画を手がけ、セル画という手法を導入し、戦時下の1943年に傑作『くもとちゅうりっぷ』を監督として作り上げた政岡憲三が歩んだ道から、「手塚治虫以前/以後」という枠組みには収まらない日本アニメーション史を照らす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

富士さん

2
日本の商業アニメの技術的な起源、政岡憲三さんの歴史的な意義は誰もが認めるところでしょうが、資料の制約のためか、誰も手をつけられなかったところを果敢に挑戦された萩原先生の業績は大きいと思います。政岡さんって最期まで“お坊ちゃん”だったんですね。それが新鮮な発見でした。アニメ方向からのアプローチの限界を絵画方向や教育方向からのアプローチで打ち破ろうという切り口がアニメの研究方法としては勉強になります。絵画はあまり注目されない隣接業界ですし、教育という雇用は無視できないように思います。これは有効な視点です。2015/11/19

印度 洋一郎

1
日本アニメの先駆者の一人であり、現代のアニメにも多大な影響を残している政岡憲三の生涯を、アニメ以前の絵画や映画なども含めて、通説を検証しながら追った好著。元が論文なので生硬な文体で読み易いとは言えないが、真摯な書きぶりが好感が持てた。資料が少ないのだろうが、映画界との関わり(特に実写映画の特撮を請け負っていた件について)をもうちょっと突っ込んだ内容で読みたかった。名作「くもとちゅうりっぷ」の周辺文献も含めた分析は読み応えがある。2017/07/22

早海徒雪

1
素晴らしい。政岡憲三その人の人となりを丹念に洗い出し、いわば「通説」として伝わっているその功績をあらためて再認識しながら、ジブリまで続く創世記からのアニメーションの歴史を手堅くまとめ上げている。元は研究論文のせいか、確かに文章は硬く、評伝のような熱っぽさはないものの、章ごとに取り上げられている参考文献の多さと、その的確な批評、全体を覆う温もりといたわりの視点に、心地よく引き込まれて、一気に読み進んでいった。本当に、本当に良い本だと思う。2015/06/18

Sumioh Watanabe

0
 非常に立派な研究書で、多くを教えられました。こういう本はすぐに手に入らなくなる傾向があるので、草創期のわが国アニメーションに興味のある人はぜひ、買って読んでいただきたい。2016/05/19

わとそん

0
すごくおもしろい2015/05/20

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