日本経済新聞出版<br> PERIL(ペリル)危機

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日本経済新聞出版
PERIL(ペリル)危機

  • ISBN:9784532177157

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内容説明

史上最も騒然とした政権移行は、核兵器を使った米中戦争という国家存亡の危機に瀕していた。
重い影を背負ったバイデン政権の実態。
復讐を誓うトランプ復活の未来。
著名記者が放つ全米大ベストセラー。

【内容紹介】
現職大統領トランプが選挙不正を唱え続けるなか2021年1月6日に発生した議会襲撃事件は、トランプからバイデンへの政権移行が国家存亡の危機を招く可能性を強く示していた。襲撃事件直後、統合参謀本部議長マーク・ミリーは、1933年にナチスが起こしたドイツ国会議事堂放火事件をトランプが再現しようとしているのではないかと懸念した。事件を利用してナチスは独裁を完成させたが、同じような混乱をもたらすためにトランプは核兵器を使うのではないか。トランプが核のボタンを押せば数分内に何個でも核弾頭が発射できるが、その決定に至るまで誰の助言を聞く必要もない。
本書で調査報道の名手ボブ・ウッドワードと政治記者ロバート・コスタが暴き出すのは、まさに開戦の危機に直面していたアメリカの姿である。200名以上の関係者にインタビュー、さらにメモ、電話記録、日記、メール、会合記録といった私的な記録や政府資料から、トランプのホワイトハウス、大統領選、政権移行の大混乱、国防総省、議会、バイデン政権の実態を明かす。
バイデンは前大統領の重苦しい影を背負った。パンデミック、悪化する経済、党派主義がはびこる政治、危険に満ちた国際関係。「この危機の冬、私たちにはやることが大量にある」と就任演説で語ったバイデンは、実際に何をやったのか。本書は、トランプ政権の終わりとバイデン政権の始まりという、史上最も騒然とした政権移行を描くものである。

目次

著者の個人的覚書

プロローグ

1~72

エピローグ

読者への覚書

謝辞

訳者あとがき

原註

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブラックジャケット

10
前代未聞の出来事に驚愕させられた。トランプ前大統領による不正選挙の訴えで、彼の支持者たちが議事堂を襲撃した事件は、中国軍を緊張させた。核のボタンを握るトランプ前大統領の逆鱗が、ナチスばりの議事堂放火事件にエスカレートすれば、何をするか判らない。統合参謀本部議長マーク・ミリーは、中国人民解放軍の連合参謀部参謀長・李作成に電話をかけて事態を説明し、不安を払拭したという。共和党トランプから民主党バイデンに政権が移行する時期を詳細に取材し、超大国アメリカの大統領府の権力の源泉に集まる政治的群像を描き切った。 2022/10/16

Akki

9
国家元首は孤独な役割だと思う。人となりがどうであるかを報じられるのは就任直前と退任後ずいぶん経ってから。在任中は、都合のいい時に都合のいいように解釈され続ける。決定に至るまでのプロセスも、信念も葛藤も衝突も妥協も、表に出ることはほとんど無い。出せない部分が多いはずだから仕方ないが、それがために、私たち一般市民が彼らを理解できる日など永遠に来ないだろう。個人的には、トランプは美しくないから好きになれない。でももし、2020年に勝っていたら、世界はどうなっていただろう。今年アメリカ国民は何を選択するのだろう。2022/05/05

Hiroo Shimoda

9
トランプ本の中では翻訳が良質で読みやすく、大統領交代のごく一時期にフォーカスされているためすごく読みやすい。2022/05/04

駒場

4
2020年の大統領選挙から、2021年の議会襲撃事件、それがその後のアメリカ政治にも影を落としている様子を圧倒的情報量で描く。中国が「アメリカは国としてちゃんと機能しているのか?気の狂ったトランプに攻撃されるのでは?」と警戒する様子、核のボタンがトランプのもとにあることで震え上がる関係者、もはやこれは一流のサスペンスドラマですよ、他人事じゃないけど。副大統領のペンスが度々トランプから圧力を受けながら最後は「選挙結果を公式に認める」と決めたシーン、巨悪に立ち向かうサラリーマン小説感があったな……2022/03/10

読書熊

4
良書。政権移行の水面下で進んでいた攻防がよく分かる。2022/01/26

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