内容説明
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人気シリーズ「乙女の本棚」第24弾は萩原朔太郎×イラストレーター・しきみのコラボレーション!
詩集としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。
ああ このおほきな都会の夜にねむれるものは
ただ一疋の青い猫のかげだ
都会的な風景を妖しく切り取る名詩集。
萩原朔太郎の『青猫』が、有名ゲームのキャラクターデザインなどで知られ、本シリーズでは萩原朔太郎『猫町』、江戸川乱歩『押絵と旅する男』、夏目漱石『夢十夜』、坂口安吾『桜の森の満開の下』、谷崎潤一郎『魔術師』を担当する大人気イラストレーター・しきみによって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
102
萩原朔太郎の女のひとへの恋慕を謳う詩に、しきみの美しく幻想的な少女のイラストが色を添えています。表紙の「青猫」の可愛らしい少女の青い猫の影も良いですが、「黒い風琴」「鴉毛の婦人」にある妖しげな黒衣の美女のイラストが詩にマッチして、とっても好いですね。「月夜」のおおきな羽も、「春宵」の情愁もまた好いです。乙女の本棚シリーズでも、この本は絵と詩がよくマッチしていると感じます。2022/01/30
優希
41
言葉の力を感じました。美しい中にも力強さがあります。イラストもまた詩の力を表現しているようでした。2023/11/10
たまきら
38
この詩人を最近はじめて反戦の詩人として読む機会があり、正直とても驚いた。どちらかというとどこか退廃的なイメージをこの詩人に抱いていたせいかもしれない。そのせいかこの甘いイラストとギャップが感じられたが、それは50代の感想。10代の女性が手に取ってどう感じるかはわからない。久々に読んだ青猫は淫靡で、どこか無垢。…そういえばヨルシカさんの「月に吠える」って、やっぱり萩原朔太郎がモチーフだったんですね。2023/10/31
ぐうぐう
33
詩集『青猫』で描かれる青猫は、都会の憂鬱を象徴している。その証拠に、この詩集には「憂鬱」という言葉が何度となく出てくるのだ。ただ、猫が気ままで捉えどころがないのと同じように、朔太郎が書く「憂鬱」もまた気ままであり捉えどころがない。「憂鬱」は、ときにせつなく、ときに艶かしく、ときに嬉しげでさえある。それは、気ままで捉えどころがない猫を追う過程での感情の変化であり、その果ての境地なのかもしれない。「運命はあとからあとからとかげつてゆき さびしい病鬱は柳の葉かげにけむつてゐる(つづく)2023/01/05
クラムボン
26
このシリーズで詩を取り上げてくれるのは嬉しい。読むのは、室生犀星、中原中也に次いで三作目になる。その中では最も手応えが無かった。詩を読みながら、イメージを膨らませていると、途中からスルリとかわされてしまう。…そう、何となく分かったような分からないような、モヤモヤが残る。私には絶対捕まえることが出来ない物だということが、感覚的に分かってしまうのだから、これは仕方が無い。そして、しきみさんの絵だが、今回で四作目になるが、ほぼマイナス評価だったが、今回は詩との相性が良かったのか安心して絵を見ることが出来た。2024/01/22
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